この記事は以下のような人に参考にしていただけると思います。
- 給食未経験だが給食への転職を考えている
- 現在給食に携わっているが経験者として転職を考えている
ポイントを絞ってまとめていますので、もっと詳しく知りたい場合は各項の下にある過去記事へのリンクをご活用ください。
1.給食調理への転職で知っておきたいこと
給食の仕事の特徴
一般的な飲食調理と比べると給食調理には以下のような特徴があります。
- しっかり休める
- 残業はないもしくは少ない
- メニューが毎日変わる
- 接客その他がないため調理に集中しやすい
- 給与が安い
- 量が多く体力勝負になる
- 衛生面が厳しく栄養士の指示は絶対
- 人間関係が飲食店以上に濃い
給食の仕事の種類
集団調理・給食系の仕事には以下のような種類があります。
- 学校給食
- 保育園給食
- 社食・産業給食
- 病院食
- 介護食
カレンダー通りの休みが取れ、毎日同じ時間に働けるのは学校給食です。また保育園や社食・産業給食もほぼカレンダー通り(交替で土曜日出勤などがあるところは多い)です。
いっぽう病院や介護系は休みがシフト制です。時間帯も早番・遅番などがあります。
給食調理に向いている人・向かない人
給食調理に向いている人の特徴です。
- 丈夫で体力がある(重いものが多い、夏の暑さ)
- 慎重である(大量なため、アレルギー対応も)
- 要領がいいと言われる(段取り力とスピード勝負)
- 協調性が高い(飲食店以上に同じメンバーと密に連携するため)
- シングルタスク・ルーチンワークが好き(同じ作業を繰り返すため)
給食調理に向いていない人の特徴です。
- マイペースと言われる
- 個人プレー・一人で仕事をしたい
- ルールや面倒なことが嫌い
- 仕事に変化が欲しい
給食調理の待遇
給食調理の収入は一般の飲食店よりも厳しいことが多いです。
給食の種類にもよりますが代表的な学校給食を例にすると、未経験者の場合だいたい月16〜22万程度(地域等による)から始まることが多いです。チーフなど責任者になると月3〜4万など手当てがつきます。
給食未経験でも調理経験や年齢によって多少色をつけてくれる場合もあります。とはいえ給与交渉を自分でするのは難しいです。この場合は転職エージェント(特に飲食業界専門)がおすすめです。自分の経験や希望などを把握してくれている担当者が面接に同行してくれ、給与交渉を代行してもらうことができます。
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給食業界で評価される資格・経験
給食業界で評価される資格や経験。まず資格ですが、給食業界では社員採用の場合調理師免許が必須の会社が多いです。
調理師の上位資格である「給食用特殊料理専門調理師」というのもあります。私も取得していますがこれが評価される会社もあります。詳しくは下記記事で。
次に経験ですが調理経験はもちろん評価されます。特に専門店やホテルなどの経験者は技術的には十分です。※ただしこの場合採用側が心配するのは協調性などになってくるのでこの次の面接対策の見出しを参考にしてください。
未経験の場合、以前は応募も難しかったです。集団調理経験2〜3年以上という求人がほとんどだったからです。ただ最近は人手不足なので未経験でもやる気があれば十分チャンスがあります。
給食未経験者の面接対策
さて給食系の面接対策です。採用側が求人に当たって意識している重要なキーワードは2つ、「体力」と「人間関係」です。特に人間関係が大丈夫そうかという点は最重要です。
給食では栄養士には絶対従うことが求められますし、クセの強いパートのおばちゃんともうまくやらなければなりません。男性は前者、女性は後者がそれぞれ問題になりやすいです。]
給食業界の場合あまり技術はいらないので、とにかく協調性が重要です。協調性に心配がある経験者より、未経験でも協調性が高そうな人が採用されることも少なくありません。
調理経験が十分な場合は、仕事の単調さに耐えられるか、自分のやり方をせずに指示通りにできるか、細かい点まで衛生ルールを守れそうか、プライドがネックにならないか、といった点が見られるので頭においておくとよいでしょう。
給食未経験者の転職理由や志望動機
応募の動機は凝らずにシンプルかつ正直で大丈夫です。飲食店からの転職の場合「不規則な飲食系の仕事だったので規則正しい仕事がしたい、家族との時間が取りたい」などが多いです。
未経験の場合「料理が好き」という理由はありがちですが「なぜ飲食店ではないのか」と聞かれることを想定しておきましょう。私の知り合いでは給食系を選んだ理由として社会貢献や福祉という人がいました。また単に働く時間が規則正しいからというのもありかと思います。
どんな経験・応募理由だとしても「協調性」をさりげなくアピールしておくことはプラスになります。面接時の具体的なテクニックについては以下の記事に書いています。
2.給食調理員から転職する前に整理したいこと
この見出しは現在給食調理員として働いていて転職を考えている人向けです。
「辞めたい!」という気持ちが強い場合、手当たり次第に求人に当たってみたくなるものです。でもいったん以下のような点を整理してみましょう。
給食調理員を辞めたい理由
給食の仕事を辞めたい理由はさまざまですが、代表的なのはこれらです。
- 給料が安い
- 人間関係
- 人手不足で負担増(特にシフト制の場合)
どれか一つだけが原因というより複合的にじわじわたまっていく感じで辞めていく人が多かったです。私自身もそうでした。
自分にとって今どれが一番の問題なのかを整理することは、本当に辞めるべきかの決定や転職先の選定で役立ちます。
なお1.の給料が安いことや3.の負担増などは、本当に辞める覚悟で訴えると改善される場合も少なくありません。
給食調理員のメリット
辞めてから後悔しないためにもいったん立ち止まってよい点も見直してみましょう。
- 残業が少ない(シフト制でサビ残多少ありでも、飲食店よりは総じてマシ)
- 飲食よりは仕事が安定している(特にコロナ禍で顕著になった面もある)
- 世の中に必要とされる仕事、役にたっているやりがい
- 仕事そのものは慣れたら楽
もしメリットについては手放したくないのであれば、給食調理員としての職種は変えずに他の現場や会社への転職を考えるほうがよいでしょう。
逆にこれらをあまりメリットと感じないのであれば、給食から離れたほうがよいのかもしれません。
年収アップの可能性
給食業界は給与のベースが低く、昇給も少ないので長く勤めてもあまり収入アップはのぞめません。
特に未経験者として入った場合はベースが低いままになってしまいます。私もそうでしたが別の会社に転職すると経験者として扱われるため収入がけっこうな額上がる可能性が高いです。
なお給食業界は副業OKのところも多いです。学校給食では夜は居酒屋やラーメン屋などをやっている同僚もいました。
給食の経験が評価される転職先
給食調理の経験は料理系の転職先なら広く評価されやすいです。ただし接客や専門的技術が必要な転職先の場合はその限りではないです。
いったん給食業界に入ると給食系ならばかなり評価されると考えていいです。例えば学校給食→病院食といったパターンでもほぼ即戦力になれます。また給食業界では年齢はあまりネックにならないというのも強みです。
中食やセントラルキッチン系などは給食と類似する点が多いです。そのため給食経験者はこれらのジャンルにおいて高評価されます。実際こういった求人では「集団調理経験者歓迎」といった文言もよく見かけます。
- 中食の例…デパ地下の総菜、コンビニなどの弁当
- セントラルキッチンの例…空港の機内食調理、チェーン展開する飲食店
需要も安定していますし年収も給食調理と比べると大幅に上がる可能性も高いです。
給食系経験者の転職理由と志望動機
給食調理員から転職するという場合いろいろなパターンがあります。
同じ給食系での転職もあるでしょうし、給食→飲食というパターン、あるいは全く別の業種・業界という場合もあるでしょう。私はいろいろなパターンの経験者なのでそれぞれ解説します。
給食系→給食系
給食系から給食系というのは一番多そうなパターンです。最初の転職なら「収入アップのため」「経験を広げたい」など応募理由は自然に出てきそうです。
ただ3~4回目など繰り返しの転職になると、どう過去の離職理由や志望動機をつくるか悩むことも多いかと思います(私がそうでした)。
ただ求人側も転職が多い業界であるのはもちろん承知の上ですし、もしかなり転職を繰り返している場合でも自然なストーリーで「常に前向きにやってきた」と面接官に感じさせることは可能です。詳しくは以下の記事に書いています。
給食系→飲食系
給食系から飲食店に行く場合給食の経験としては以下が使えるかもしれません。
- 広く(浅くではあるが)さまざまなメニューや食材を扱った経験がある
- 業務用の調理機材に慣れている
- 衛生面の知識・習慣には自信がある
いっぽう飲食店には給食にはない要素が多いです。臨機応変の対応、各種数字の管理、接客などなど。こういった点を頭に入れて面接のシミュレーションをしておくとよいでしょう。
給食系→全く関係のない仕事
給食から全く関係のない仕事に行く場合でも給食経験をアピール材料にすることは可能です。
給食の経験そのものではなく、そこで培った仕事上の性質を強調することができます。代表的なものとして以下があります。
- 体力(重いもの、夏の暑さ、水の冷たさ、早朝 などなど)
- 協調性やチームワーク(厨房内で常に求められる連携やコミュニケーション)
- スピード(時間を見ながらの作業や時間に追われることの慣れ)
- 段取り力(工程作成や厳しいタイムスケジュールに慣れている)
- 慎重さ(大量調理でミスできない、アレルギー対応など細心の注意)
これらと応募する仕事の共通点を見つけることで採用担当者にアピールすることができます。
注意すべき点として、ぜんぜん違う仕事の場合採用担当者は給食の仕事がどういうものなのか知らないことを頭においておきましょう。例えば「給食をやっていたので慎重に仕事をすすめる習慣が身についています」と言ってもピンとこないでしょう。()内のように具体的な理由を簡単に説明することで自分の培った強みがしっかり伝わるはずです。
よい会社に良い条件で入る方法
転職する以上だれしもできるだけ良い会社に良い条件で入りたいです。ここではポイントを3つ挙げます。
- 求人にお金をかけているか
- その会社の現状を知る
- 給与交渉する
よい会社を狙う1つ目のポイントです。
1.求人にお金をかけているか
もし無料(ハローワークなど)の求人しか出していない会社ならブラックな確率が高いです。別にハロワ=ブラックとは限りませんが、無料でしか求人しない・できないということは人材にお金をかける気がない・かけられないということです。できるだけ求人にお金をかけている会社を選ぶのがひとつめのコツです。
よい会社を狙う2つ目のポイントです。
2.その会社の現状を知る
その会社や現場の実情は求人広告をみてもわかりません。何らかの形で社長や人事担当者とつながっていたり、現場に足をはこんでいる人と接触できれば雰囲気をつかむことができます。
好条件を引き出す3つ目のポイントです。
3.給与交渉する
求人を見ると〇万円~〇万円というのをよく見かけます。「経験者だからプラスしてくれるかな」とか期待しても応募してみると、大抵ほぼ最低額にされてしまうのはあるあるです。とはいえ自分で大胆な交渉をするのは難しいです。入社後のことも考えるとなおさらです。
実はこれらの条件は転職エージェントの活用ですべてクリアできます。私自身転職の際に複数回活用しました。
まず転職エージェントに求人を出している企業は一人の採用に数十万~百数十万(採用が決まったら採用者の年収の3分の1程度をエージェントに支払う仕組み)のお金をかけています。つまりそれだけ採用に真剣で人を大切にする気があるということです。
また会社や現場の実情を教えてもらうことができます。エージェントは人事担当者と会ったり現場に足を運んだりしているので実状や雰囲気など詳しく教えてもらうことができますし、応募者に合う適切な求人とマッチングをしてくれます。
そして給与交渉も面接に同行して代行してくれます。自分でやるのは難しくかつ負担になるのでこれは大きな利点です。もちろん給与交渉以外にも同行してもらえるメリットはたくさんあります。特に飲食専門のエージェントがおすすめです。
フーズラボは飲食業界専門の転職支援サービスです。飲食業界に精通しているキャリアアドバイザーがいるため、業界特化ならではのリアルな情報を提供してくれます。そして将来のキャリアまでしっかり考えたマッチング、丁寧なサポートがあります。
特徴 | 飲食業界の転職支援で圧倒的に成長しシェアが高い。非公開求人、優良企業求人。 |
実績 | 年間3,000名以上の転職支援。転職エージェントランキング3冠獲得(※)。 |
対象地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、名古屋、福岡 |
現在、飲食業界の求人は多いものの、実際には選ぶのが難しいと感じている人は多いようです。そのため飲食専門の転職エージェントであるフーズラボの強みが生きてきます。企業や店舗の実情をしっかり把握している担当者が希望に沿ったマッチングと推薦等サポートを行ってくれます。
【アイティーケー】 は外食特化の人材紹介会社で一番業歴が長いです。
転職しようか迷っている、転職をどう検討していけばいいのかわからない、経験値にあまり自信がない、といった人もここから相談するのがおすすめです。私自身利用経験がありますが、親身に相談に乗ってくれるのでエージェント利用がはじめてでも安心感を持てるはずです。
特徴 | キャリアプランナーが親身。すぐ転職でなくても相談OK。 |
求人数 | 12,000件以上(非公開求人も多く、年収600万以上案件も)。業界シェアトップクラス。 |
対象地域 | 首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県) |
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その他調理系でおすすめの転職エージェントは以下の記事でまとめています。
また当ブログの給食系の記事の一覧はこちらから見ることができます。
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