この記事では経験者として給食調理員(パート含)に向いている人、向いていない人をまとめました。
給食の仕事を「やってみたいけど大丈夫かな?」「いろいろ大変そうだけど…」と思っている方の参考になればと思います。
給食調理員が向いている人の特徴

丈夫で体力がある
給食調理は体力勝負です。そのため体力に自信がある、丈夫だという人に向いています。
重いものを扱うケースが多々ありますし、役割によって動きっぱなしの日もあります。
そのためどうしても腰痛や腱鞘炎になりやすいです。慣れやコツもありますが、もともと姿勢がいい人、筋肉がしっかりある人は体を痛めにくい気がします。
また夏冬はそれぞれきついです。夏の加熱作業時間は外よりも暑くなるのが普通ですし、冬の早朝は朝一番で水仕事(主に社員)をします。

慎重
給食は失敗できません。そのため慎重に確認しながら進められる人が向いています。
給食は提供時間がきっちり決まっている上にできるだけぎりぎりに完成させます。量も量なので予備の食材などはありません。
また学校給食では特にアレルギー対応が進んでいる自治体が多く、対象となる児童も増えています。
もし間違えてしまうと重大な事故になることがあるので、下準備~先生への申し送りまでしっかり行なう必要があります。
要領がよい(と言われる)
給食は要領の良さが意外と大事です。
「不器用でも仕事が丁寧なら長所として評価される」という場面は少ないです。それよりもまんべんなくスピーディー、何をやっても無難に及第点を取れる要領のいいタイプのほうが向いています。
特別段取りがよいとか手先が器用である必要はありません。
協調性が高い
給食はチームワークが一番大切です。
個人の能力で突出しているよりも、協力できることや報連相がしっかりできることが大切です。
また人間関係でストレスを感じる人も多いです。同僚と密接に関わらずに済む時間はほとんどありません。休憩中のご飯も基本的にみんなで一緒に食べます。
ほとんど必ずクセのある・気が強いおばちゃんがいます。いじめのような状態もめずらしくはありません。
うまく合わせることができる人、かつそれがあまりストレスにならない人は向いています。

シングルタスク
給食は一度に一つのことをやる方が好きなシングルタスク向きの人に合っています。
特に学校給食は一人一品を担当するスタイルだからです。また朝から順に一工程ずつ進めていきます。
学校給食以外では複数の料理の同時進行もありますが、献立や提供時間が決まっているので予定通りに進めることができます。
チーフ(現場の最高責任者)になったら全体を見れないといけませんが、そのころにはシングルタスク型の人でも慣れて全体が見えるようなっているので大丈夫です。

ルーチンワークが好き
給食は毎日メニューは違いますが、やることは毎日同じです。
タイムスケジュールから毎日の段取りまで完全にパターン化されています。仕事の範囲も同じでベテランや責任者になってもそれはほとんど変わりません。
前もって立てた計画通りに進めますし、個人の裁量に頼る場面はほとんどありません。
給食が向いていない人の特徴

体力がない
給食の採用面接でよく確認されることの一つが「体力は大丈夫ですか」という点です。
急な休みは困る、朝早い、重いものを持つ、夏暑い・冬寒い、などがあるからです。
実際のところほとんどの人は慣れれば大丈夫ですが、仕事をはじめたばかりのころは思っている以上に体が疲れると思います。緊張、人間関係、覚えることが多くて圧倒される、等が重なるからです。
マイペース(と言われる)
給食はマイペースな人は向いていません。
時間が決められている上に絶対に遅れられません。人員もギリギリで常に追われています。
飲食店以上に大量かつチームワークなので、マイペースと言われる人はやめておいた方がいいです。
ミスしない慎重さは大事ですが、丁寧さはほとんど評価されません。
一人で仕事をしたい
みんなで動くことが絶対条件の仕事なので一人で仕事をしたいタイプは向いていません。
飲食店などでは仕込みを淡々と進めたり、各ポジションを一人で回すなどの場面も多いですが、給食はとにかくなんでもみんなでワッ~とやる感じです。
コミュニケーションをとることが大事ですし、公私の話題でずっとしゃべっていることも少なくないです。
もともと人間関係があまり苦にならなそうな人ですら人間関係でストレスを抱える職場が多いです。
ルールや面倒なことがきらい
給食系はとにかくこれでもかというくらい確認や衛生管理を行います。
例えば数ものの配缶やアレルギー対応食などは必ず2人以上でダブルチェックをします。
衛生面は厳しく、例えば学校給食では野菜なども3層シンクというものでしっかり3回は洗いますし、エプロンやまな板なども食材によって使い分けます。
帳票類も多めですし、いろいろと栄養士が細かくチェックを行います。
そのため何事も適当にやりたいという人は面倒に感じるかもしれません。
仕事に変化が欲しい
給食の仕事では毎日毎日同じパターンを繰り返します。それが毎週・毎月続いていくわけです。
そのため変化を求める性格の人だと仕事に飽きてしまう、というのがあります。
刺激がほしい、単純作業がきらい、クリエイティブなことをしたい、自分の考えたやり方を試したい、などの傾向がある人は数年経つとなんとなく転職したくなってしまうでしょう。
(参考)以下この記事で挙げた「給食には向いていないタイプの人におすすめの仕事」もご紹介します。
家事代行サービスが伸びている
料理に関係する仕事として今かなり伸びているのが家事代行サービスです。
伸びている理由としては、共働き世帯の増加、高齢者・単身者の増加、社会の価値観の変化や政府による推進などがあります。
家事には料理や掃除、子育て支援などがあります。
はじめての場合や副業としてスタートしてみたい場合はCaSy(カジ―)がおすすめです。
ちょっとした空き時間を有効活用。時給1500円からの家事代行のお仕事。
おすすめの理由は、高時給(時給1,500~1,860円)であること。そして働きたい時に働けること(週1回2時間~)です。また業務委託かパート・アルバイトのいずれか自分のライフスタイルに合わせて選択できることも大きいです。マニュアルや講習などサポートが充実しているので、未経験でも安心してスタートしやすい環境が整えられています。
ただ大都市圏に限るので、自分の住んでいる地域でも可能かどうか調べる必要はあります。

まとめ
向いている人の特徴
- 丈夫で体力がある
- 慎重
- 要領がよい
- シングルタスク
- 協調性が高い
- ルーチンワークが好き
給食が向いていない人の特徴
- 体力がない
- マイペース
- 一人で仕事をしたい
- ルールや面倒なことがきらい
- 仕事に変化が欲しい

