給食転職

給食調理員の間でいじめが起こるパターンと原因

給食調理員は人間関係のストレスが多い仕事です。ですがときには単なるストレスという次元を超えて、いじめや人間関係のこじれ・トラブルもけっこう見てきました。

私は小学校給食と中学校給食、自校式とセンターの全てを経験(社員の立場で)しています。それを元に現場でいじめが起こるパターンと原因をまとめました。

この記事の内容

  • 給食現場のいじめの傾向(いじめの内容と周囲の反応)
  • いじめによる悪循環のパターン
  • ターゲットになりやすい4つのタイプ
  • いじめが起こる根本的な原因
  • いじめを受けたらどうする
  • 自校式よりもセンターが危険な理由
この記事は学校給食を中心に書いていますが、病院や介護の厨房でも当てはまることが多い内容です。
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給食現場のいじめの傾向

給食現場は女性が多い、一つのチームで仕事をするという特徴があります。なのでいじめには下記のような傾向があります。

給食の現場で多いいじめ

  • 陰口(完全にいなくなったら言う、またはわざと本人にぎりぎり聞こえるように言う)
  • 冷たい態度(他の人とあからさまに話す態度が違う、あいさつを無視する)
  • 軽蔑、暴言や侮辱(ばかにする、みんなの前であからさまに指摘、人格否定のような言い方)

8割女性社会なので陰湿です。給食センターなど大きな組織ではいじめの事実に社員が気づかないこともあります。

給食の現場で起こりにくいいじめ

  • 身体的な攻撃
  • セクハラ(これはいじめとは言わないかもですが)
  • 仕事量を極端に多く、あるいは少なくされる
  • 自分の仕事の邪魔をされる、わざと足を引っ張られる

給食は皆であわただしく一斉に動く仕事かつ共同責任なのでこういった問題はあまり起きません。もし起こっているとしたらよほど会社やチーフ(現場責任者)がダメな可能性が高いと思われます。

いじめは見て見ぬ振りがほとんど

給食業界ではベテランパートから新人パートへのいじめというケースが圧倒的に多いです。中堅パートは自分の身を守るために関与するかスルーするのが普通です。

社員も見て見ぬふりをします。なぜなら責任者(センター長やチーフ)ほどベテランに気をつかっていて、新人はいくらでも替えがきくと思っているからです。

またいじめの問題意識が強い人や問題解決能力がある責任者は業界にほとんどいません。現場に余裕もありません。

私は一社員としていじめの相談を受けることがありましたが、責任者(センター長)はそんなもの放っておけという感じでした。こういったことも給食業界に嫌気がさした理由の一つです。

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給食室とセンターの違い

給食室とセンターではいじめの傾向が異なると思います。

小学校などの給食室ではメンバーが多くても10人強なので、もしいじめが起こっているとしたらチーフ(現場の最高責任者)が必ず把握しているはずです。したがってチーフが”指導”の範囲として容認している、放置している可能性が高いということかもしれません。

一方センターの場合はセンター長が細かい実情まで把握しきれていない可能性もあるでしょう。特に配送や洗浄などは基本的に社員はほとんど携わりません。各チーム、パートリーダーのもとで動いていることがほとんどです。

センターの方がいじめの条件がいろいろと揃っています(これについては本記事の最後に多めに書いています。)

いじめによる悪循環のパターン

-2020/05/04 追記 ※本記事たいへんよく読まれているようです。いじめの事実がたくさんあることを物語っています。いじめの悪循環について書いていなかったなと思ったのでこの項を追記します。-

経験上給食に限らず厨房内では以下のような形でいじめが往行し悪循環を生み出します。

  • 質問しても嫌な顔をされる聞くのを遠慮して判断が遅れる。
  • 質問しにくいから自分の判断ですすめるひどく怒られて恐怖心からますます聞きづらくなる。
  • 報告に対してもひどく冷たい対応をされるコミュニケーションすべてが恐怖。雑談で打ち解けるなどもってのほか。
  • そもそもまともに教えてもらったことがないポテンシャルの発揮は不可能
  • 常に仕事を非難されるかもしれない恐怖心プレッシャーで集中力を欠き本当にミスしてしまう
  • 自分だけ仕事の質に細かい突っ込みを受けるだからスピードを出せないのに”仕事が遅い”と言われる。

これでは力の半分も出せません。本来できる人もできるようになるわけがありません。新人が一度対象者になると抜け出せないように、ベテラン側が上記のような循環で追い込んでいきます。そしていじめる側は人を精神的に追い込んでいるという自覚がない(と思われる)のが最大の問題です。※自覚があったらそれはそれで最低です。

思い起こしてみると、自分自身新人の頃(給食業界ではないですが)は質問するぶっきらぼう・冷たい応対という一連のやり取りのたびに心臓がううっと痛くなったり胃がきりきりしたのを覚えています。仕事に集中できるわけがありません。

調理場という環境の異常さ

思い返してみるとずっと厨房で仕事してきたので上記のようなことは当たり前でした。割烹にいた時なんて質問したら殴られるんじゃないか的な雰囲気がありました。そういう環境でずいぶん消耗しマヒさせられてきたんだなとはっきり自覚できたのはIT企業(Web制作担当)に転職してからです。

上下や年数に関わらず普通にコミュニケーションし会話が成立するという環境に驚きました。これが社会の普通だったのか、と。たぶん普通にオフィスワークしてきた人ならこんなことに感動しないんでしょうけど…。ちなみに今の会社に入った直後は厨房での悪習の後遺症からか、基本的なことを質問してはいけないと思っている自分がいました。

そのくらい給食に限らず調理場の空気と人間関係というのはおかしいです。

※こう書いていると調理に携わる人間がひどい人しかいないみたいに見えますが、決してそうではありません。責任感ある人・素晴らしい人もたくさんいました。一部の人たちのせいで料理人・調理師や給食調理員全体の名誉が損なわれないように補足しておきます。

ターゲットになりやすい4つのタイプ

次にいじめのターゲットになりやすいタイプです。合わせていじめが止むパターンや防ぐ方法も記載しました。

新人パート(社員)の中でもこのような人はターゲットになりやすいです。

※この項は病気と対症療法のようなものですので、根本的な原因と解決については次の章で。

1.作業の手が遅い人

もっとも攻撃されやすいのは仕事が遅い(各作業の手が遅い)人です。

手が早い人からすると、見ていてイライラしてしまう、自分ばかりがんばっていると感じてしまうようです。

正確で丁寧な人も大切なのですが、給食現場では速さこそ正義みたいなところがあります。たとえ社員でも手が遅い人はパートからバカにされます。逆に手が早ければ多少覚えるのが遅い新人でも、ミスが多めな人でも認められる傾向があります。

マイペースだなという自覚がある人にはおすすめできない仕事です。

いじめが止むパターン

最初遅くていじめのような扱いを受けていても、努力の結果あるいは慣れて早くなるといじめはやみます。速さは正義なので、極端な話どんなに嫌われていようが仕事が早ければだれも文句は言えないからです。

また仕事が遅くても愛されキャラのポジションを獲得できた場合は、あからさまないじめはされなくなります。ただし完全に本人がいないところでスピードについて言われていることはあります。とにかくスピードは最も注目されているからです。

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2.覚えが遅い人

給食の仕事は意外と覚えることがたくさんあります。

社員よりもパートの方が覚えるという意味では大変だったりします。特に配膳・下膳関係の流れや衛生・アレルギー食のルールなどです。

最初は覚えられなくて当たり前ですが、一定の期間で覚えないとだんだんと冷たくされる可能性があります。

一度レッテルを貼られてしまうときびしいです。揚げ足を取るような指摘や細かいつっこみをされたり…自信をなくしてしまいます。

いじめを防ぐ方法

新人パートの場合、こまめにメモを取って予習・復習が大事です。朝からメモを見たり、昼ごはんの後にもメモを見たりという感じで覚えている人も多かったです。

最初は大変ですが、一度覚えてしまえばその現場では永久に安泰と思ってがんばりましょう。特殊な条件が発生したり、飲食店のように季節ごとにメニューがリニューアルされたりとかはないので。

もう1つのポイントは教育係と仲良くすることです。残念ながら教育係はベテランでクセが強い人になる可能性が高いです。手が早い人が幅を利かせている世界だからです。

ストレスかもしれませんがとにかく最初は気に入られることが大事です。

3.若くて仕事ができる人、媚びない人

意外と群を抜いてできる新人が危険だったりもします。

自分の立場(評価)を脅かす人が気に食わないというパターンです。あるいは群れに馴染まない人を排除しようとするパターンです。

若い女性は中高年女性からターゲットにされやすいです(若い男性だと仕事ができてもできなくてもかわいがられるケースが多い)。

後述しますが、給食の仕事はある一定のところで覚えることがなくなる、というのも一因な気がします。つまりベテランは向上する必要がないし成長もできないので、自分以上の存在が出てきたら上から叩くしか(やることが)ないのです、たぶん。

ターゲットにされないタイプ

愛想がいい、とにかくベテランを立てる、出る杭にならない、こういったタイプはいじめられません。このへんがばっちりなら仕事は平均かそれ以下で大丈夫。

かなり仕事ができても、さくさくスマートにやりすぎて一切世間話をしない、群れないというタイプはターゲットにされます(一番いい仕事しているのに)。

実際に20代新人で要領がよく一番作業がはやいパートさんがいたのですが、40代くらいのパートリーダーから目をつけられてしまい結果退職してしまいました(辞める時に事実が発覚)。

自分のほうができるのに媚びるとかめんどくさいですしストレスですね。私はこういう世界が嫌で給食も調理の仕事そのものからも離れました。

4.おとなしい新人

給食現場はとにかく気が強い、クセが強い人だらけです。なので単純におとなしめの人はターゲットにされやすいです。

言い返さない、絶対に反撃しないという感じでしょうか。

ただこれは単体でいじめの原因になるわけではありません。先述の1~3に加えて性格がおとなしめだとやられる可能性がグッと上がってしまうということです。

いじめが起こる根本的な原因

給食業界でいじめが多い原因は端的に言うとこうなります。

集団に馴染むことが暗に強制されているうえに、クセ(気)が強い人が多いから。

加えると見て見ぬ振りが当たり前だから(新人よりもベテランの気を損ねることを恐れる)。

ここではもう少し突っ込んで仕事の性質から3つの深い原因について考察していきましょう。(ちなみにこれらは私自身給食業界が嫌になってしまった根本理由でもあります。なのでだいぶ自分の主観なのですが…)

1.能力がはっきり出るのに評価制度が全くない

給食社員・パートはだれからみても能力差がわかりやすく出てしまいます。ミスが少なく作業がはやい人が「できる人」です。

パートを例にしましょう。切りものなど調理の補助作業、配缶作業、配膳、洗浄。どこをとってもスピードが指標になります。切りものは繊細なカットとかはしないので単純に速いことが正解です。掃除は箇所や達成レベルがはっきりしているので要領がよい人、段取りよくスピーディーな人がいいです。

一方飲食店パート・バイトだとこんな風に評価の指標が広がります。
  • 同時進行できる視野の広さ
  • 臨機応変な対応力や判断力
  • 盛り付けがきれい
  • お客さん受けがいい
  • 常に調理台をきれいにしている
  • 掃除がマメ

などなど。

こうなると単にスピード勝負ではなく適材適所という考え方がでてきます。だれが最も優れているかというのは決められません。

ですが給食は役割分担も作業方法もぜんぶ明確ですし、一度にやるのは一つのことだけなのでこういった多角的な評価はありません。こうして給食調理員は一つの評価軸上で「できる人」と「できない人」にはっきりわかれます。特にできるパートはクセが強いことも多いので、見えない「序列?」みたいなものもどんどん拡がったりします。

いじめでなくても新人や遅い人が毎日にようにいろいろ言われてしまうのは、この能力差がわかりやすいことが根本理由です。そして時給や月給など待遇で評価するならできる人も納得できそうですが、そんな制度はありませんし実現も難しいでしょう。

まとめるとこうなります。

能力がはっきり出るのに評価制度が全く(と言っていいほど)ない

2.目標や向上心がない人が多い

給食調理社員の仕事は目標がとてもシンプルです。

事故なく時間内に仕上げる

全体の目標としてはこれのみと言っても過言ではないです。もちろん児童の安全を担っているので重要性はものすごく高いですが、数字のために様々な角度から複合的に取り組みをしていく飲食運営などと比べるとシンプルすぎるくらいシンプルです。

よりおいしい給食を作る、と言ってもできることはあまりありません。献立や食材の発注先選定などの仕事は公務員の栄養士がすべて行っています。大量調理特有の火加減やタイミングなどを研究することもできますが、家ではできません。結局長く現場で経験するくらいしかない、ということになります。

チーフの場合メンバーのマネジメント他、毎日重責を背負うのでとてもやりがいある仕事になりますが、チーフを目指していない・やりたくないという社員も多いです。その場合慣れた後はただ何となく仕事に行ってミスをしなければいいということになります。

これはパートの仕事も似ています。必要なことを覚えてしまえば新たにスキルアップが必要な部分はぼぼ無くなります。飲食店だとアルバイトやパートでも料理が上手くなりたいとか自分なりに接客術を磨くとかありますが、そういった伸びしろはほとんどすぐになくなります。そのため新人や後輩をいびるのが趣味みたいな愚か者が発生します。

進学校では生徒それぞれが目標を持って忙しいためいじめが少ないと言います。給食現場はあまり目標を持てないので、いじめが起こりやすい土壌なのかもしれません。

目標や向上心を持てないのでいじめに走る

3.そもそもいじめている自覚がない

これは給食というより調理業界全体に言えることですが、まだまだ時代錯誤な感覚の人が多く民度が低いです。

男性社員でホテルや板場などの出身者はパワハラ・モラハラっぽい接し方が当たり前(教育の一環)だと思っていたようでした。「自分はいじめられて(または過酷な環境で)仕事を覚えてきた。今は(あなたは)甘い。」みたいな感じです。こういう先輩はだいたい自分の経験を大げさに吹聴しますが、事実だとしてもただの負の連鎖です。

女性パートもリーダーやベテランは気が強いことが多く、まったく罪悪感なくモラハラみたいになっていることが多いです。その理由は私には理解しかねるので書けませんが。パートの女性比率が高いので結果的に陰湿な集中攻撃のような形になります。

業界の感覚的にはいじめだと思っていない

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いじめを受けていたら

いじめを受けていたらどうすればいいのでしょうか。

ターゲットになりやすい人のところで対症療法っぽいことも書きましたが、ここでは解決法として4つをご紹介します。

※単に反撃する(反撃の構えを見せる)みたいなのは現実的ではないので除外します。また労働局に相談するなどもありますが詳しくないので、ここでは自己解決系に絞ってみます。

1.我慢して実力を蓄える

入って数か月などでいじめにあうケースが圧倒的に多いでしょう。自分の実力不足でいじめのような接し方をされていたら、我慢して実力が追い付いてくるのを待つのが一番多いパターンです。仕事のミスを減らしスピードアップすることに集中します(といってもいじめのような状況に入っていると集中できなくてミスが増えるという悪循環のはずなので難しいですが)。なんとなく一生懸命やるのではなく、仕事が早い人を観察・分析しましょう。

単純に仕事が早くなると認められて一目置かれるようになるケースをたくさん見てきました。根は悪い人たちじゃない(いじめではないかもしれない)と感じられることに加えて、本人も愛想よく接し続けられるという場合は状況が好転する可能性が高いです。

一方いったん悪いレッテルを貼られると仕事ができるようになっても改善しないケースも見てきました。根っから悪意を感じることに加えて、本人が群れないタイプだと好転しない可能性が高いです。

でも個人的には「いじめの領域に入っている(冷たい話し方や無視、罵声)」と感じるならもう続けないほうがいいと思います。我慢して表面上好転させても心の健康が蝕まれます。

【給食現場ではキツイ言い方が当たり前】

単に言い方がきついなあという場合や、せかされていると感じる場合はいじめではないかもしれません。

時間に追われて絶対に失敗できない給食では、温厚な人でもキツイ感じになるのが普通です。

つまりあなたが新人だからではなく、その仕事そのものに対して言われているだけなのかもしれません。

2.周囲との関係づくりを努力する

一般論になりますが

  • きつい言われ方をしてもムッとしたり落ち込んだりしない
  • 雑談などに参加する(すでにいじめられてたら難しいですが予防)

周囲との関係づくりで自分を変えた方がいい点はないか探します。

ただし「やや冷たくされてるな」くらいの感じならいいですが、「もはやいじめだ」と感じているならおすすめしません。

そもそもいじめのような接し方をしてくる人たちと仕事上とはいえ仲良くする意味がありません。マイナスの影響で汚染されるだけです。

後輩が来たら参加者か傍観者側になるかもしれないのです。

3.責任者や会社に相談する・訴える

これは一応一つの手段として書きましたが99%ダメなやつです。残念ですが、センター長やチーフに相談しても無意味でしょう。そもそもチーフや社員が見て見ぬふりをしていますよね。

では本社(面接した人)に相談するのはどうかというとこれもおすすめできません。残念ですがまともに取り合ってくれることはほとんどないでしょう。新人なら「通常の指導」の範囲として片づけられるのがオチでしょう。

残念ながらこういった問題解決ができるほどの力や責任感がある人は給食業界にはほとんどいません。当然専用の相談窓口などもありません。また会社もチーフクラスの社員しか大切にしていないです。どこもそれだけ余裕のない体制でぎりぎり運営しています。

【信頼できるパート仲間や男性社員に相談するという方法】

これは解決というより緩和ですが、信頼できそうな人に相談すると楽になるかもしれません。おそらく心あるパートはみんなの中では身を守るためにスルーしていても、内心その状況に違和感を持っているはずです。

話して気持ちをわかってもらうことで救われる(しばらくの間辛抱できる)こともあるでしょう。

完全中立そうな男性社員もいいかもしれません。

ただいずれにしても信頼して相談したのに裏切られるリスクもあるかもなのが怖いところです。

4.仕事(職場)を変える

身も蓋もないですが、仕事(職場)を変えるのが一番いいと思います。いじめというのは結局は現場(にいる人たち)次第だからです。

でももし仕事が遅い、ミスしてしまうなどが原因だと感じていても自信を無くすことはありません。給食の仕事はだれでもできるようになります。成長のスピードが人によって違うだけです。たまたま環境が悪かっただけです。

また例えばスピードがないのが弱点だとしても必ずあなたの長所はあります。丁寧さやミスの少なさ、ちょっとした配慮も見ている人は見ています。なので、一か所でだめだったから自分はダメだと思うこともないですし、完全に給食から離れなければと考える必要もないです。

学校給食センターだったなら自校式にしてみる、学校給食や病院給食は合わないと感じたら保育園にしてみるなど形態を変えてみるのもありかもしれません。

個人的に保育園調理はおすすめです。夏休み期間中など応援でいったりしましたが、割とゆったりめで穏やかな雰囲気でした。

おやつもあり、年齢ごとに大きさを変えたりするので一見慌ただしそうですが、食数が少ないので。少しでも大量調理を経験した人ならたぶん大丈夫です。

ただ実際のところ保育園も人間関係で悩む方が多いという実情はあります。結局のところこの点はその現場に入ってみないことにはわかりません。

保育園の調理について知りたい方は以下の記事にまとめています。

【現場目線】保育園調理師の魅力と大変なところそれぞれ5選保育園の調理の仕事に興味をお持ちでしょうか。料理と子どもが好きならたいへんやりがいがある仕事になります。一方大変なところも多いので、辞めたいと思ってしまう理由も知っておくことは大切です。保育園調理のメリット・デメリットを現場調理師の目線でまとめてみました。...

いったんまとめ

給食調理現場で多いいじめの形

  • 陰口
  • 冷たい態度
  • 暴言や侮辱

※仕事の性質上誰かの足を引っ張るなどは起こりにくい

 

いじめによる悪循環のパターン

対象者は極度のプレッシャーを与えられる。そのことでパフォーマンスが下がるので、さらに仕事ができない人扱いをされていくという悪循環になる。

 

ターゲットになりやすいタイプ

  1. 作業の手が遅い人
  2. 覚えが遅い人
  3. 若くて仕事ができる人、媚びない人
  4. おとなしい新人

 

いじめの端的な原因

集団に馴染むことが暗に強制されているうえに、クセ(気)が強い人が多いから。

 

いじめの根本原因

  1. 能力がはっきり出るのに評価制度が全くない
  2. 目標や向上心がない人が多い
  3. そもそもいじめている自覚がない

 

いじめを受けていたら

  • 我慢して実力を蓄える
  • 周囲との関係づくりを努力する
  • 責任者や会社に相談する・訴える
  • 仕事(職場)を変える

 

ここまででこの記事の本編は終わりです。業界から離れた者としての立場からでしたが、現場でのいじめの実態を知っていただきたく記事を書きました。正直いじめる人間に対してシンプルにいじめるなと言いたいですが、それで解決するほど根が浅い問題ではありません。ですが多くの人にこういった現場の実情を知っていただくことで少しでも職場環境改善の動きにつながればと願っています。

長い記事でしたがここまでおつかれさまでした。(センターでいじめが起こりやすい理由も知りたい方は続きがあるので最後までお読みくださいませ。)

一旦CMで。当ブログの関連記事をご紹介しておきます。

給食に限らず飲食業界で人間関係が悪くなるパターンについての記事です。

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いじめに限らず給食で大変なことまとめています。

【元調理社員から見た】学校給食パートの大変さ5選&メリット5選学校給食調理員のパートはメリットも多い人気の仕事です。ですがその分大変なこともたくさんあります。元調理員だった経験をもとに、メリット・デメリットを5つずつ具体例を交えてまとめました。...

 

では最後におまけみたいな形ですが、自校式よりもセンターの方がいじめが多かったのでそのことについて書いておきます(書いていたら長くなってしまったので最後におまけという形にしました)。

学校給食センターってベルトコンベアの食品工場みたいなイメージで行くと全然違います。もし自校式で合わなかったから、人が多いセンターにしようみたいな人がいたら余計苦労するかもなので書いておきます。

センターではいじめが起こりやすい理由

個人的な経験ですが自校式(学校内の給食室)ではいじめはありませんでしたし、応援などで行った先でも基本的に雰囲気は正常でした。新人や仕事が遅い人がみんなからあれこれ言われるというのはありましたが、いじめというほどのレベルではなかったです。

一方いじめも含めて人間関係で問題が発生しやすいのは給食センターでした。以下センターで問題が発生してしまうのはどんなパターンかをまとめました。

目が届きにくい

自校式は最高責任者の目が常に届く状態にあります。なので大きな問題が起こっているとしたらひとえにチーフの指導力や人格に問題があると言っても過言ではありません。

ですがセンターの場合センター長一人では管理しきれない部分というのも多くあります。

配送ドライバーチームや各学校にいる配膳員、洗浄係などはパートのみで構成されているケースが多く、細かい人間模様などは把握しきれません。各チームに社員の責任者がいますが、調理に専念するという学校給食の性質上、現場をリアルタイムで管理しきれず形だけの責任者となります。日々の運営はすべてパートリーダーや「事実上のボス」に任せきりになるため問題が起こるケースが多いのです。

またセンターでは男性社員が多く、パートの男性数人が釜調理に入っているところも多いです。このため回転釜の周辺では男性のみの小さな縦社会になり、一番仕事の遅いメンバーがみんなからいびられたりすることがあります。自校式では栄養士の目が常に光っている、女性社員が少なくとも半数くらいはいる、各料理の担当をきっちり決めておくといった要素で平和が保たれますが、センターの場合大抵これらの条件がないので雰囲気が悪くなることがあります。

また自校式だと子どもがたくさんいる学校の敷地内ですし、毎日のように感謝の声をかけられてこれが癒しとやりがいになります。教育者ではないですが、教育に関わる大人として恥ずかしくない行動をしなくてはと感じます。ですがセンターの場合子どもの顔を一切見ません。この辺がモラルや気持ちの点でけっこう大きな影響を与えている気がします。

センターはいじめが起こる環境がそろっている

ここまでがセンターの方が危険な理由ですが、さらに条件が重なると大変です。

立ち上げ直後。または離職者が多く不安定。

センター立ち上げ直後は社員全体に余裕がなく、運営体制も確立していないことが多いです。

必要人員などが正確に見積もれていないケースも多いのでそもそも無理が多い工程や余裕がありすぎる工程なども出てしまいます。ですが自校式のようにフルポジションのパートで入れているわけではないので、自由に人員を動かせないケースも多く調整が難しいこともあります。無理が多い工程では雰囲気が悪くなり、余裕を持たせすぎた工程ではリストラがあったりと、最初の半年から一年くらいで一定数の被害者が出てしまうことがあります。

なお自校式の立ち上げ(新規受注)の場合は最初もちろん大変なのですが、チーフがすべて見渡せる範囲ですし小さなチームという一体感があります。必要人員数の見積もりも狂いはほとんどありません。全員で同じ仕事をする、出勤も退勤も一緒という状態で問題が起きたら全員ダイレクトに損するだけなので、助け合って乗り切ろうという雰囲気が強いです。

また離職者が多い仕事です。人の出入りで不安定な職場では教育も含めて当然負担が多くなるので、新人に対していじめのような接し方が出たりします。

センターの立ち上げ直後や離職者が多い現場はいじめの危険

給食以外の事業を並行

学校給食以外の受注(産業給食弁当や介護食など)も並行しているセンターでは人件費の管理などが超重要になります(ほかに水道光熱費・消耗品費削減も)。学校給食事業以外の部分で利益を上げようという経営方針になりますが、この場合学校給食単体では採算が厳しいという状態で受注しています。

そのため飲食店と同じように経費削減が圧力になったり、経営状況によってはリストラが必要になったりもします。パートにもプレッシャーがかかり危機感が伝わります。仕事が遅い、ミスが多いなどのメンバーには風当たりが強くなっていきます。その結果ギスギスした雰囲気が生まれ、パートリーダーとパートの間などでも人間関係がこじれたりします。容赦なくやめさせようとする動きなども出てきます。

社員間でも薄給にも関わらずサービス残業などが多くなりやすいので、仕事が遅い新人などに押し付けたり八つ当たりなどが発生したりします。(実際更衣室で殴る蹴るや給与明細を破られるなどの事件がありました。これは最悪に近いケースだと思いますがここまでいくと離職率が異常に高く、教育しても続かないため真面目に育てる風土も全くなくなっていました。)

学校給食以外を並行している会社の社員は給与が高めですが、拘束時間が長くなりますしいろいろ危険があります。

一方自校式のように学校給食のみを受注している場合、人件費は事実上固定費になるのでパートが無理なスピードを要求されたり早上がりをお願いされたりはありません。

なので助け合う雰囲気もありますし、多少陰口などを言われることがあってもあからさまないじめにはなりにくいです。また仕事ができない人がいるからといって残業にはならないので社員間も平和です。

給食以外の事業もやっているセンターは特に危険

以上給食現場のいじめについての記事でした。繰り返しになりますがこういった事実を多くの人に知っていただくことで、給食業界・調理業界の環境改善がなされていくことを願っています。

 

当ブログでは他にも給食現場の記事をいろいろ書いています。

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POSTED COMMENT

  1. マリア より:

    調理関係は初めてで接客業しかした事がなく、年齢も高くチャレンジ精神で、これから給食センターに応募しようか不安で迷ってましたが、とても参考になりました。
    有り難うございました。

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