【経験者だからわかる】学校給食調理社員がつらい、辞めたい理由4つ

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倒れそうな調理員。

学校給食を続けるのがつらい・辞めたいと思っている人は多いと思います。私も委託会社2社で4年ほど経験したあと転職した経験があります。

事情や理由は人それぞれですが、この記事では一般的に給食調理がつらい・辞めたいと思う理由を整理してみます。

※本記事は社員向けに書いたので、学校給食パート(を検討されている方)はこちらの記事をどうぞ↓

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目次

学校給食がつらい・辞めたい理由4つ

1.給料が安い

調理師の平均に比べても学校給食はとにかく給料が安いです。

調理師や飲食業は最初はどこでも収入が低いのは仕方がありません。ただ普通数年経てばそれなりになることが多いです。

しかし委託学校給食の場合昇給というのは絶望的なほどないです。

年のベースアップも小さいですし、責任者手当て以外はほぼ昇給しないと言っても過言ではないところが多いです。私は中途で16万円台(手取り13万円台)からでした。2社経験しましたがチーフでも20万円台前半が多く、いっても26万程度でした。経験と責任の割には安すぎですね。

私の場合は学校給食を辞めた一番の理由は給料に限界を感じたからです。

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2.人間関係

人間関係で辞める人もかなり多いです。

狭い現場内で閉鎖的です。パート同士、社員同士などでも陰湿な感じになることもあります。

チーフだと本社と栄養士というダブルパンチで上からストレスが加わることがあります。

複雑な問題ですが、ここでは3つに分類してみました。

現場内の問題

給食現場はとにかく連携が大事。いろいろ経験してきた身として思うのは、給食はとにかく体力に加えてコミュニケーションの仕事、ということ。

チーフ、社員、パートそれぞれの立場でストレスを感じる場面が多いと思います。ただこれは運の問題も大きいです。私の場合も本当に恵まれた環境もありましたし、ある人が原因でどうしようもなく雰囲気が悪くなる現場もありました。

ただ他の調理の仕事と比べても給食は人間関係の問題がかなり起こりやすいということは間違いないと思います。いじめのような状態になることについては下の記事で詳しく書きました。

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栄養士との関係

栄養士関連、これは給食業界特有です。特に学校給食では自治体の栄養士なので実質絶対的な力を持っています。

もちろん上下関係なく栄養士と調理師が協働できている現場も多いですが、こだわりやクセが強すぎる栄養士なら基本的にはひたすら耐えるのみ。

この場合特にチーフは苦労します。

ちなみに私の場合は新人のときにもストレスでした。栄養士に一挙一動マークされていたのが今までにない経験で嫌になりかけました。まあこれは人間関係というより必要な試練だった気もしますが。

本社・マネージャーとの関係

会社と合わないというのは、ほとんどの場合チーフにしかわからない特有の問題です。

ただでさえ栄養士やパートとの問題があるのに、本社から現場をわかっていないような空気を出されるのは本当にストレスです。

これは本質的には会社の問題ですが、委託会社の場合経営方針などはどこも似たり寄ったりです。結局のところ担当のマネージャーの問題である場合が多いと感じて、これも人間関係に分類しました。

私の場合は1社目のマネージャーは現場との距離が近く親身になってくれる人でした。でも2社目のマネージャーは本当にひどかったです。基本的にやる気がなさ過ぎてすべて丸投げでした。問題が起こって現場にきたのに、適当に片づけた後ソリティアをやりはじめた姿を見て怒りを覚えたことがあります。

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3.体力的にきつい

体力的なきつさ、学校給食(大量調理)は突出している部分はあります。

毎年夏の熱中症の危険、中年では腰痛でない人のほうが少なかったりです。一番辞めたくなる時期で言えば力仕事に慣れない最初のうちと年を重ねて身体を痛めたときです。

私の場合、大量調理から離れた理由のひとつは夏の暑さでした。もともと偏頭痛持ちで、暑いと必ずといっていいほど頭痛が起きていました。夏は毎日毎日昼頃から常に頭痛。軽めの時はいいですが、偏頭痛特有の視野欠損の前兆、吐き気など重症の日もあったので夏は本当につらかったです。※最後の方は夏の体調不良が多すぎて検査入院するほどでした。

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4.他にやりたいことができた(飽きた)

辞めたい理由として「他にやりたいことができた」というケースもけっこうあります。※もっと言うと「なんか毎日給食作るの飽きた」的な感じ。

私の身近でも料理教室の先生を目指すために辞めたチーフの女性がいました。好きで就いた仕事だけど毎日同じパターンで過ぎていくので、他にもっとチャレンジしてみたいと思ったそうです。

学校給食は一度経験者になるとけっこう強みになります。全国どこでも仕事はありますし、人手不足なので経験者ならブランクがあっても欲しいという会社は多いです。というわけで他にやってみたい仕事があれば「だめだったらまた給食に戻ればいいや」という気持ちで動きやすいです。

私自身も学校給食を辞めた一番の理由は収入面でしたが、その後調理師も辞めたのはWeb系に転職するためでした。

給食を辞めたい理由まとめ

  1. 給料が安い
  2. 人間関係
  3. 体力的にきつい
  4. 他にやりたいことができた(飽きた)

辞めたいと感じる場合は上のどれか一つではなくいくつかが重なっていることも多いのではないでしょうか。人によってはこの全部が当てはまるかもしれません。

次の見出しでは辞めたい理由別におすすめの転職先を挙げています。自分の一番の理由のところを読んでもらえればと思います。※4.の他にやりたいことができた(飽きた)については不要でしょうからそれ以外。

辞めたい理由別おすすめの転職先

1.給料が安い

学校給食は他の調理に比べてもとりわけ安いので、今までの経験を生かしつつ近い仕事で年収アップするのは難しくありません。おすすめは以下です。

  1. 産業給食※の大量調理…技術がそのまま生かせる上に年収が上がります。ただしやや労働時間が伸びます。
  2. 介護系の調理…ベースが学校給食よりは少し上ですし、需要増で将来性が一番あります。
  3. 飲食店…人手不足や働き方改革などの影響でひと昔前より良い待遇が得られる時期です。

※産業給食…企業向けの給食サービスです。社員食堂なども含まれますが、ここではセンターで大量調理するオフィス宅配型のことです。私がいたところもそうでしたが幼稚園給食(弁当型)なども請け負っていたりします。

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ちなみに私の場合は学校給食から産業給食の会社に転職して大幅に年収が上がりました。学校給食では月16万から始まって2社目で22万くらいでしたが、産業給食では28万くらいからはじまり、最高は責任者手当込みで35万くらいでした。

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2.人間関係

学校給食自体を嫌になっていないならまずは他社に移ることから考えるとよい気がします。私の経験的には結局現場の人間関係は運しだいだからです。

もちろん自社内で異動を願えるならそれもいいです。ただなかなか難しいことが多いでしょうし、給食の場合そこまでして今の会社に残りたいという感じの人は少ない気がします(学校給食の場合、会社を移る方が収入が上がるというケースも多いため)。

給食以外の有力な選択肢としてはいろいろあります。

例えば若い人が多めの飲食業。50前後のベテランスタッフに嫌気がさすなら解決の一つかもしれません。給食系はどこにいってもそれくらいの年齢層の人が多く、派閥や陰湿な感じの原因になりがちだからです。

あとは学校給食以外の大量調理系に行ってみるのもありです。例えば介護、病院、保育園などです。ただ個人的にはどこに行っても人間関係は同じようなものです。はっきり言って結局運です。ならば慣れている学校給食で転職したほうが慣れない仕事で引け目を感じるよりラクに人間関係を築ける気はします。

産業給食系は比較的人間関係がゆるい部分はあります。栄養士が身内だったり、売り上げを伸ばせば還元されるなどがあるからです。委託、それも自治体からの委託というのはいろいろシビアなので、人間関係にも影響してくる部分は少しある気がします。

3.体力的にきつい

体力や体を痛めたなどの場合は、大量調理系でない給食系がまずはおすすめです。学校給食は特に重たい・きつい・暑いからです。転職で解決とまではいかなくても負担が軽くなる可能性はあります。

学校給食よりは規模が小さいものとして以下があります。

  1. 保育園…食数や一人当たりの量が少ないですし私が経験した中で身体の負担は一番軽かったです。
  2. 小規模施設…障がい者支援施設で働いたことがありますが、数十食程度なので体力的には楽でした。
  3. 介護・病院系…一般に学校給食よりは量が少ないです。ただし違う大変さも多いです。
  4. 飲食系…給食ほどの暑さや重量まではいきません。ただ労働時間の問題などがあります。

介護・病院系について補足すると、3食提供するパターンは断続的にじりじりくる大変さがあります。常に次の食事が迫ってくるというスケジュール感、個別対応などで神経を使うこと、シフト制で生活のリズムが難しくなること、などです。大変さの種類が違うのでどちらがよいということは言えないです。学校給食のように単発で量や暑さにやられることは減るかもしれませんが、結局ずっと調理に追われる負担はかかります。

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まとめ

学校給食を辞めたくなる理由4つ

  1. 給料が安い
  2. 人間関係(現場内の問題、栄養士との関係、本社・マネージャーとの関係)
  3. 体力的にきつい
  4. 他にやりたいことができた(飽きた)

転職しても同じような悩みを抱える、というケースは少なくありません。そういう人には飲食・調理業界専門の転職支援サービスの活用がおすすめです。業界に精通した担当者に悩みや希望を聞いてもらい「わかってもらえた」という状態になってからマッチングしてもらうことで、同じ失敗を繰り返さずに済むかもしれません。

また給食など今までの調理の仕事に飽きたという場合も相談してみると面白いと思います。私が利用した際も、例えば新規事業の立ち上げ(セントラルキッチン)で大量調理経験者が欲しい、あるいは店舗生産から大量生産化に乗り出すため給食のような大量調理経験者が欲しい、といったものがありました。こういった一般の求人には出てこない面白い求人があります。

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