未経験から飲食業界への転職ってどうなの?知っておきたいこと全部まとめました

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飲食業界の仕事ってどうなんだろう?未経験だけど大丈夫?こんな風に思っているでしょうか。

この記事では、飲食業に興味や憧れを持っている方に大変さやりがいをお伝えしたいと思います。また転職の候補として考えている方には、向いている人の特徴転職活動の進め方を解説しています。

私は飲食・調理業界歴が15年以上あり、多様なところで仕事をしてきました。現在はIT業界にいるので他業界からの客観的な視点も加えています。

この記事を読んでいただくことで不安や疑問を解決したり、自分が本当にやりたいのか整理してもらうことができるはずです。

目次

ここが大変!知っておくべき業界の特徴

仕事の大変さ

休日が少ない

カレンダー通りに休んでいる業界に比べると飲食業は休日の日数が少なめです。

有給も取りにくいことが多く、責任者になるほど自分の休みを犠牲にしているという実態もあります。

また週末やカレンダー上の長期休暇が繁忙期になり、世間と休みを合わせることは難しいことがほとんどです。

勤務時間が長め

飲食業では一日の勤務時間が8時間で終わるところは少なく、10~14時間以上など長くなることが一般的です。

残業はみなし残業として給与に含まれているケースが多く、またそれを超えてもサービス残業となってしまうことも多いです。

また時間帯も夜遅くなることが多いので、家族と過ごす時間を取るのが難しいと感じることが多くなります。働き方改革や深刻な人手不足から環境が改善されてはいますが、実態はまだまだ追いついていないところが多いでしょう。

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立ちっぱなしの体力勝負

飲食業は立ちっぱなしの仕事なので体力勝負になります。最初の頃は一日終わる頃には足が棒になります。

休憩もなかなか取れないことが多く、急いでまかないを掻き込むような日も珍しくありません。

また厨房ではやけどなどケガの可能性も小さくないです。

クレーム

飲食業はクレームを受けることがとても多い仕事です。

理不尽な内容や言いがかりも多いので、慣れるまでは緊張とストレスを感じるでしょう。

店長や料理長など責任が増えるほど対応力が求められます。

スタッフ管理と人間関係

飲食業はアルバイトのスタッフをまとめることが仕事の中で大きなウエイトを占めます。

教育やシフトの調整、バイト同士のトラブル解決までたくさんのことをバランスよくやっていく必要があります。

またアルバイトとの関係に限らず、すべてのスタッフが狭い空間で一日中連携を取って働くため人間関係が難しくなるとストレスがたいへん多くなります。

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客観的データ

ここまで仕事の大変さを見てきましたが、統計など客観的なデータも見てみましょう。

年収

平成30年賃金構造基本統計調査によると、産業別にみた賃金で「宿泊業,飲食サービス業」は男性が323.4万円、女性が224.2万円となっています。これは年齢別でピーク時の数字になります。

これは残念ながら他の産業と比べて低い数字となっています。

平均は低いですが、マネジメントや経営側になると大きく稼げる業界ではあります。

離職率

飲食業の離職率はとても高いです。厚労省の調査を見ると離職率の高い産業で宿泊業・飲食サービス業がトップになっています。

厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)を公表します

人手不足感

帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査(2019年10月)」の従業員が「不足」している上位10業種からの情報です。

業種別(非正社員)でみると「飲食店」は78.3%(1位)です。8割近い企業で人手不足を感じている状態です。これは全体の29.3%に対して非常に大きな数字です。

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やっててよかった!飲食業のやりがい3つ

ここまで見てきたように飲食業は大変なことが多いです。ですがそれに見合うだけのやりがいあるのが飲食業の特徴と言えます。

1.人に喜ばれる

飲食業の最大のやりがいは、やはり人に喜んでもらえることです。

お客さんから

世の中の人に喜んでもらえる仕事はたくさんあります。しかし飲食業ほど直接お客さんから感謝の言葉を伝えられたり、笑顔を見ることができる仕事は少ないでしょう。

心のこもった「ごちそうさまでした」「おいしかったです」を伝えられると、「ああ、やっててよかった」としみじみ実感しますし疲れも吹っ飛びます。

アルバイトから

社員として多くのスタッフから頼られるというのもやりがいの一つです。

飲食業ほどアルバイトの成長を見られる仕事は少ないでしょう。

ピーク時を団結して乗り切るとチームでの達成感と一体感を味わえるので絆がより深くなることも多いです。卒業する子から感謝の手紙をもらったときは涙が出ました。

2.多彩なスキルが身につく

飲食業では無駄にならない、また他業界でも通じるスキルが身につきます。代表的なものをみてみましょう。

料理のスキル

飲食店では料理の技術や知識を身につけることができます。

専門性の高さと量の多さから、家庭で身につけることは難しい手際の良さや実践的なコツを学ぶことができます。

他の業種では仕事を辞めたらスキルが無駄になってしまうことが多いものですが、料理は一生無駄になることはありません

コミュニケーション力

飲食店はコミュニケーション力が重要なポイントになります。

接客やスタッフとの協力を通じて、もともと苦手だった人でもその力を向上させることができます。

この力も一生無駄になりませんし、仮に他業種へ転職しても活かすことができます。

マネジメント力

店長やマネージャーになるとスタッフを教育し管理していくことが大きな仕事になります。

その過程を通じてマネジメント力を磨くことができます。

他業界よりも若くして責任者になることができるため、より早くこの力を伸ばすことができます。

経営の視点

飲食業の社員は店の経営に早くから関わる機会が多いです。

店長など責任者になる前から数字に対してシビアに接することが多く、そのため他業界よりもはやく経営的な視点を身につけるチャンスがあります。

売上数千万や数億という数字を任されるようになれば大きな実績とやりがいになります。

3.目標と夢を持てる

飲食業はビジョンを持っている人には大きなやりがいとなる仕事です。

独立して自分のお店を持つ

飲食業や料理人を選ぶ人の多くが将来自分のお店を持つという目標や夢を持っています。

脱サラしてそば店やカフェを開業したいという夢を持つ人は多いですが、飲食業で実践的な経験を積んだ人はそれを現実的な目標にすることができます。

店長や料理長になる

独立して自分の店を持たなくても、店長や料理長として一国一城を任されるというのも目標になります。

他の業界に比べて若い時から大きな責任を任され、やりがいを感じるチャンスが開けています。

大きく稼ぐ

飲食業界は平均賃金こそ低いですが、稼ぐ人はサラリーマンの平均を大きく上回って稼ぎます。

平均年収で600~700万の大手チェーンなども少なくありませんし、独立や経営に関わるポジション獲得などのルートで大きな収入を手にすることも可能です。

基本的に実力主義の世界なので、学歴や資格などでフィルターにかけられず上を目指すことができます。

あなたはどう?飲食業に向いているタイプ

飲食業はこういうタイプでないとつとまらない、などはありません。コミュニケーション力も含めてすべて仕事をし始めてから身につけられますし、みんなそうやって成長するものです。

ですがもともと向いている、スムーズに仕事に入りやすいという性格の人もいます。職人気質の方がいいというケースもあるので一概には言えませんが、以下に当てはまると感じる人は未経験でもチャレンジしやすいはずです。

人と接するのが好きな人

飲食ではとにかく人に接している時間がほとんどです。接客をしないタイプの調理でも自分一人で進めるわけではなく、必ず協力して段取りしていくことが求められます。

もちろん人が好きでなくても仕事はできますが、このポイントがある人はやはり仕事をより楽しんでいました。

協調性が高い人

飲食業ではどんな人ともうまくやれる協調性は大切です。

狭い空間でチームで働くこと、クセのある人も多いことなどから人間関係を円滑に築くことがポイントになるからです。

必ずしも話し上手である必要はありません。さりげない気遣いができる人や察する力が高い人は一緒に仕事しやすいと感じてもらえます。

同時並行が得意な人、苦手がない人

飲食業では同時にいろいろなことが求められます。私などは一つのことに集中してしまうタイプだったので「後ろに目がついていないとダメ」とよく言われました。

また求められるスキルも広範なので、まんべんなくいろんなことができるタイプは強いです。もちろん専門的な一つのスキルで突き抜けることもいいのですが、なんでも卒なくこなせるという人はそれが大きな武器になる仕事です。

ストレス耐性が高い人

特に店長など責任が増えてくるとストレスがかかる場面が多くなります。

日常のクレームや本社から求められる数字などとうまく付き合っていくことができる精神的なタフさがある方が向いていると言えます。

繊細な人が向いていないというわけではないです。むしろ料理でも接客でも大きな長所・武器にしやすいです。ただストレス過多の現場だと潰れてしまうかもしれません。

未経験から飲食業界を目指す方法

飲食業界を目指す場合、特に資格などは必要ありません。料理を専門にやっていきたい場合でも調理師免許は必要ないことがほとんどです(調理師免許は基本的に2年の実務経験が必要ですし、入った後の目標にしてもいいでしょう)。

アルバイトからはじめる必要もないので、未経験者でも社員としてどんどん応募できます。今は特に人手不足なのでチャンスは多いです。ですがやみくもに応募しても仕方がないので以下のことを整理しましょう。

就職活動する前に整理したいこと

就職となると月収や福利厚生など現実的なところから考えたくなりますが、その前に大切なことを整理しましょう。飲食業界は入って安心ではなく、将来のビジョンを持つことが一番大切だからです。

どんなお店で働きたいのか

求人が出ているお店にこだわらずに、今自分が知っているお店の中でこういうところで働きたいなというところをいくつかピックアップしてみましょう。

そしてなぜそのお店がいいと思っているのかどういうところがいいのか考えてみましょう。

こうすることで自分が毎日仕事をする上での目標や大切にしたいことを明確にすることもできます。

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自分自身がどんな仕事をしたいのか

お店だけでなく自分自身がどんな仕事をしていきたいのかも改めて考えましょう。

今やりたいことだけでなく、自分の将来の目標も合わせて考えます。

例えば料理に専念したいという人でも、将来独立したいという目標があるなら接客からマネジメントまで経験できる方がいいでしょう。

将来どんなキャリアプランを描きたいのか

どんな仕事をしたいのかに加えて、できればもう少し先も考えておきましょう。

未経験だと難しいと感じるかもしれませんが、5年後10年後の自分はどうなっていたいのかできる限りイメージしてみましょう。

専門料理を除けば飲食業界は変化も多いですし、上へ行くのも早い世界です。未経験でも自分のビジョンをしっかり持っている人の方が採用もされやすいです。

就職活動をし始めたらやった方がいいこと

まず客としてお店に行って食べてみる

応募の前に実際にお店に足を運びましょう。これができるのが飲食業界の大きな特長なので活かさない手はありません。

なぜその店で働きたいと思ったのか具体的に話せるので採用される確率は大きく上がりますし、就職後にしまったと思うことも少なくなります。

お店単位ではなく企業としての情報を集める

企業としての情報集めも忘れないようにしましょう。企業としての将来性があるか、自分のキャリアがイメージできるかを検討します。

まずはホームページから企業の雰囲気や社長の方針などをチェックしてみましょう。

口コミを見るのもいいですが、大手であれば経営上の数字やニュースも調べてみましょう。それらの客観的な情報から、退職者が続出しているための募集なのか、本当に拡大のために将来を担える人材がほしいのか見極めましょう。

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