飲食業で人間関係が悪くなるパターン5つと根本的な理由

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飲食業…人間関係なぜ悪化?怒った顔。

飲食業では特に人間関係が濃いので悩む方も多いと思います。

人間関係はどの職種でも同じだという意見もあるかもしれませんが、私はそうは思いません。飲食は他の業界と比べても人間関係が濃い部類に入ると思います。

四六時中狭いスペースで一緒ですし、常にコミュニケーションと連携が求められます。この記事では詳しく人間関係が悪化するパターンと根本的な理由を挙げていきます。

目次

飲食業の人間関係が悪くなるパターン5つ

厳しい指導と上下関係

<関係性>先輩と後輩、上司と部下

最近では少なくなってきたと思いますが、厳しい指導や上下関係で人間関係が悪化するパターンです。ですがただ冷たく当たるだけだったりいじめに近い状態もあります。専門店の厨房で多いですが一種の試験というか「それを乗り越えたやつしか認めない」という感じですね。

またマネージャーや店長など上司も常に売上目標やコストなどの数字を抱えているため追い込まれています。そのため新入社員をじっくり教育する余裕がなく単に仕事を押し付けるようなケースも多いです。

こうして人間関係が悪化しますが、むしろパワハラと言った方が正確かもしれません。

厳しくても愛情があればいいですが、そういう時代でもないですね。

それなのに形だけの厳しさがまだ残っているのは問題だなと感じます。

厨房VSホール

<関係性>厨房の主に料理長VSホール全体

飲食店あるあるですが、厨房とホールの仲が悪いというケースです。両者があって一つの店ですが、時間に追われて戦争状態、ストレスMAXだと亀裂が入ることも多いです。

構図としては、厨房「オーダーミスするな、主役はこっちだ」、ホール「料理が遅い、クレームだらけ。謝るのはこっちなんだ」。お互いリスペクトできればベストですが、現実にはなかなかうまくいかないことも多いです。

※ちなみ給食業界だとほとんどの現場で栄養士VS調理師という構図になっています。

シフトなどの不公平感

<関係性>店長とバイト、社員とバイト

店長・社員が気に入ったバイト、パートばかり優遇するケースです。主にシフトについて希望を優先する度合いに差をつけます。それだけでなく休憩のタイミングやミスに対する注意の仕方など、完全に好き嫌いで差をつける店長・社員も少なくないです。

また店長のひいきなどではなく、例えば土日に無理して出ている人がいつも休んでいる人に不満を持つケースなどもあります。新人の採否を決める時点で今いるメンバーとのシフトのバランスを考えておかないと不平不満が爆発することがあります。ですができる限り公平にしているつもりでも不満を言われるケースもあるので、社員としてもつらいところです。

クセの強いパート・アルバイト(特にリーダー)

<関係性>店長(社員)とバイトリーダー、パートリーダーと新人パート

一バイトや一パートで変わった人というのはそれほど影響が及ばないのでいいのですが、問題はパートリーダーやバイトリーダーでクセが強いパターンです。

みんなをまとめるリーダーはある程度気が強い性格でないと持たないですし、飲食業での有能=ある程度強い性格という法則もあるのでそういう人が多くなります。パートやバイトのリーダーをどう扱うかで胃が痛くなる、頭が痛くなることもあります。状況によってはパート・バイト全員を味方にできそうな勢いがありますので、ある意味上司より怖いです。

また明確な立場があるかどうかに関わらず、リーダー格のパートが派閥のようなものを作ったり、新人など特定パートへのいびりをすることがあります。

恋愛関係による影響

<関係性>店長とバイト、社員とバイト、バイト同士

他業界の人は信じられないかもですがこれが結構バカにできません。飲食業界は社員とバイトなどで恋愛関係になるケースが非常に多いです。まず大抵男女比率がいいですし入れ替わりも多いので出会いだらけです。また他の職種よりも仕事中の会話が多く一体感も強いです。さらに教える・教えられるという関係はやはり恋愛に発展しやすいというのもあります。

出会いは魅力にも聞こえますが、それを仕事に持ち込まれると不公平感や変に気を遣うなどで人間関係に影響が出ます。実際不倫も少なくないですし、付き合ったはいいがこじれて周りが迷惑するなどもあります。

人間関係どうして悪くなる?根本的な理由

5つのパターンをみてきましたが、もう少し根本的な理由を掘り下げてみます。

【全業種業態】常に時間に追われる狭い社会

基本的に厨房は常に時間に追われてピリピリしています。ホールも含めてピーク時は戦争状態です。これが独特の結束や連帯感を生みますが、うまく回らないとかなり険悪になります。チームで動いているので一人のミスや遅さがダイレクトに歯車を狂わせることも多いです。

狭い空間なのでひとたび居場所がなくなると物理的な逃げ場もないですし、とても狭い社会なのでこじれやすいです。

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【専門店】厳しい指導と長時間労働が慣習

専門店に多い根本的な原因です。厳しい指導=良いことという慣習。いじめのような扱いでも指導という認識の現場だと人間関係がいいはずがありません。

私も割烹にいましたが、こういった専門店の場合は厳しい、時に冷たい扱いを受けてそれを乗り越えるやつしか評価しないという風土があります。また閉鎖的なので自分よりできる後輩に抜かされるのを恐れて仕事を教えない、邪魔をするといったこともあります。みんな自分も先輩から厳しい扱いを受けてきたので当然とも思っています。

また長時間の拘束による疲れやストレスも多いので、八つ当たりや単なる好き嫌いなどで人間関係が悪化していくことがあります。

中途で入った人に信じられないほど仕事を教えないというケースも見てきました。わざと失敗させる、怒られるように仕向けるなどえげつなかったです。また人間に対する好き嫌いが激しくそれを公私をわきまえずに出す人も多かったです。一言でいうと性格が悪い人がけっこう多い。

私は先輩から可愛がられるタイプでしたが、そういうポジションを得るために毎日必死に気を遣っていたのでそれはそれで疲れましたし、ある意味人間関係に一番悩まされていました。

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【飲食店】年齢層が若すぎる

チェーンなどの飲食店に多い傾向です。年齢層の分布が若い方に偏りすぎていると、先に挙げた5パターンのどれかが発生しやすい気がします。

飲食店によっては店長含めほとんどすべてのスタッフが20代という場合があります。上手くいっている時は和気あいあいとしていいですが、ひとたびトラブルが起こると収拾がつかなくなることがあります。店長など管理者も若すぎて人生経験が浅いので、余計こじらせたり問題を悪化させたりもあります。

また店長や社員が若いとバイトを露骨に好き嫌いで扱う傾向があります。当然不公平感が蔓延しますし、社員への信用も落ちますから雰囲気や人間関係が良くなるはずがありません。また若さゆえの勢いで調子に乗ったり、軽率な社員もいます。

実際には若さに関わらず酷い人も多いですが、さすがに年齢を重ねている人はいろいろと上手くやる技術が高いです。飲食店は学生バイトも多いので実際に学校っぽいノリのところも少なくありません。個人的にはある程度歳いった人はやっぱり必要だなと感じます。数か月に一回くらいの頻度でいわゆる痴情のもつれとか子供っぽい人間関係のトラブルが起きていたところもありました。

【給食業界】女性社会、パートリーダー

飲食店とは反対に給食業界の場合は主婦など年齢層が高めになります。

社員含めて女性比率が高く、いわゆる女性社会特有の問題が発生しやすいです。派閥や陰口なども多いです。

私も給食業界は長めですが、パートの管理にとても苦労しました。あと実は不倫も多いです(周囲にばれている、またはいずればれる)。

職場の雰囲気と人間関係を改善する方法

  • お互いを認める…厨房とホール、社員とバイト相手の立場で考えます。
  • 公平に接する…仕事中は誰に対しても公平に接します。
  • 公私混同しない…社内恋愛自体は悪くありませんが周りのことも考えます。
  • 本音で話せるミーティング…形式ではない話し合いが多い職場は比較的平和です。
  • 悪口を言わない…少なくとも自分から言わない、加わらないのが吉です。
  • 派閥に入らない…状況変化でピンチにもなりますし不要なストレスです。適度な距離を。

有名すぎる本ですが、私は何度もこれを読んでいました。これを読むと自分自身が変わるのでやっぱり周りの景色が変わります。といっても1%でも実践するのは難しいですが、やっぱり自分自身の心掛けは大事ですね。

マンガ版。

でもいろいろと現実には難しいものですし、下手になんとかしようとすると自分一人が浮いてしまったり、立場が悪くなったりすることもあります。それほど悪化している職場の場合、経営的にも未来は明るくないので自分が別の職場へ動くことも考えたほうがいいと思います。

転職も解決の一つ

自分にできることを尽くしても解決しない場合は環境を変えた方がいいかもしれません。人間関係なんてどこにいっても同じだという意見もありますが私はそうは思いません。やはり体制が整っているところは人間関係のトラブルも少ないですし、運や相性というものもあります。

とはいえ自分で的確な転職を決めるのは簡単ではありません。そこで飲食業界専門の転職エージェントの相談を活用するのも一つの手です。私自身お世話になりました。業界の人間関係あるあるをよく理解し、応募先の実情もよく知っている担当者の支援を受けることができます。

フーズラボは飲食業界専門の転職支援サービスです。飲食業界に精通しているキャリアアドバイザーがいるため、業界特化ならではのリアルな情報を提供してくれます。そして将来のキャリアまでしっかり考えたマッチング、丁寧なサポートがあります。

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