250UPをたった一回出した直後に飽きた私はボウリングに向いていない性格のようです

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ボウリングのレーン。

ここ最近一人ボウリングにハマっていました。約1か月半の間、週に3~5回くらい行っていました。

一度250点以上を出してみたいと思っていましたが、先日運だけで258を出してしまいました。運を使い果たした感がすごかったです。ストライク率30%強しかないのに12回中10回出すってもう運の限界です。実際10個中3個くらいは完全ラッキーでしたし、完璧にポケットにいったのもたぶん3~4個くらいです。まあそもそも「ヘッドピン狙ってずれたらストライク」作戦なのでその完璧ポケット自体が運まかせなのですが。ある意味私の運ボウリングの集大成なので記念を込めて図にしてしまいました↓。

かなりうれしかったのですが、そのゲーム直後突然ボウリングに飽きました。次のゲームは完全に集中を切らして久しぶりの120点台を出しました。もはや「2投目はどうでもいいや」という感じになり、まったくスペアが取れなくなりました。そして「あ、もうボウリングはいいや」と思いました。

と言っても今後一切やらないとかではないです。まあ運動にはなるのでたまに気まぐれでやることに決定しました。ただこの1か月半アベレージを上げることに本気で取り組んできましたが、それが一瞬で冷めてしまいました。

自分でも驚くほどハマって突然飽きたので、ちょっと今回の出来事を冷静に分析してみることにしました。そうしたら私の性格はおそらくボウリングに向いていないっぽいことがわかりました。その意味では「飽き」というより「諦め」と言うほうが近いかもしれません。ハイスコアを出したことで諦めが生じるとは皮肉なことです。

この記事ではボウリングに向いていない性格を7つ挙げてみます。※一個人の主観です。なお7つと書きましたが根本は共通しています。一言でまとめてしまうと以下です。

長期的に安定感を維持しつつ、自分を変化させながら少しずつ進歩していく、ということに我慢できない。

「一つのことにじっくり取り組めない人はダメな人」という伝統的な価値観で言うと完全にダメな人です。

あと脳内物質で言うとドーパミンしか関係しないような取り組み方だとダメだと思いました。これはこの記事の最後に補足的に書きました。

目次

1.アベレージの苦行…一瞬の爽快感と達成感を優先

冒頭で書いたとおり単発で258点を出したくらいで飽きてしまいました。それは「もうこれ以上の達成感は味わえないだろう」と思ったからです。ゲーム中は欲を出さずに淡々とやっていたら結果そうなってしまったので、今後欲をだしたら同じ結果を出すのはもっと難しいはずです。

でもボウリングは本来アベレージ、つまり長いスパンでの平均が大事らしいです。それはよくわかります。なので私もアベレージを上げることを目標にしていました。

ところが私は結局アベレージを目標にしようとしても、1フレームや1ゲーム単位での達成感を優先してしまう性格のようです。

アベレージでやっていると、ローゲームをなるべくマシな点数にまとめるのが苦でした。コツコツ堅実に積み上げても1ゲーム低いスコアを出してしまうだけでけっこう台無しです。調子が悪い日もあります。30ゲームや40ゲーム単位のアベレージはそういう日にガクッと落ちるのが痛すぎる…。本当は不運やスプリットも笑って楽しみたいのに、アベレージを考えると笑えない。アベレージというものを無視すればそんな苦行とはおさらばできるのに…。

なおハイスコアについても、再び250以上を出しても同じ達成感は味わえないはずです。たぶん270や280を出してもそこまで感慨はないでしょう。つまりさらなる達成感についてはもうパーフェクト300点を出すしかありません。でもストライク率30%強でパーフェクトってもはや宝くじのような話です(なにしろレーンコンディションを読むとかではない運任せなので単純に確率)。ハウスボールのストレートだとしてもストライク率45%とかにはできるかもしれません。実際調子がいい日は40%台なので。でも仮に長期スパンで40%台にできたとしてもやっぱりパーフェクトは確率低すぎます。というわけでハイスコアの目標も失ってしまいました。

瞬間や気分を優先する私には本格的なボウリングは不向きなようです。

2.繰り返しに飽きる

私はもともと繰り返しに飽きてしまうタイプです。実際仕事も転職回数と在籍期間の短さが半端ではないです。そしてボウリングは同じ動作の繰り返しです。

記録を見るとこの1か月半で200ゲーム弱もやっていました。ということは1ゲーム17投くらいとしても約3500回くらい投球動作したことになります。

正直最近は繰り返し動作に飽きていたところがありました。いちいち分析して反省したり実験したりしていた頃は楽しかったですが、これだけ繰り返しているとそれも面倒になってきました。自分なりの課題として見えていることも多々あるのですが、もうチェックと修正作業が面倒なのです。

ボールを変えたりオイルを読んでフックを投げる人ならここまでのマンネリにはならないのかもしれません。ですが私はハウスボールで直球をど真ん中から投げるだけです。つまりレーンのコンディションとかほぼ関係ありません。本当の意味での同じことの繰り返しです。やることは投球フォームを極限まで精密にするだけです。

改めて考えても私のボウリングスタイルは「これで飽きないほうが不思議だな」という感じです。ストレートボールの限界はスコア自体はもちろんのこと、人間として「繰り返しに飽きること」にあるのではないかと思っています。まあボウリングに限らずあまりにも短期間にやりまくると何事も飽きるだけかもしれませんが。

3.自分のスタイルを変える気はない

上の項の続きになりますが「ストレートが飽きたならフックを投げればいいじゃないか」と言われそうです。でも私のスタイルは「ハウスボールで直球をど真ん中から投げる」と決まっています。

まあハウスボールについてはこだわりというより単にマイボールに惹かれないからなのですが、マイボールをつくったとしても「直球をど真ん中から」を変える気は毛頭ありません。「それを変えたらアベレージが30上がるよ」って言われても絶対変えたくありません。スコアよりも球がまっすぐに転がっていく光景が好きです。

私はゲームとかでも一個の方法しか使わないことが大半です。最初から使うチームやアイテムは決めてしまって本当にそれしかやりません。勝敗や結果よりも好みです。ボウリングみたいなスポーツは結果を出すためならどんな変化も厭わない人でないと伸びないでしょうし、だからこそ何年も試行錯誤や練習を続けられるのだと思います。

私のような自分の好きなやり方でしかやらないと決めているような人間は飽きて当然です。

4.集中力が続かない

私は集中力が持続しないタイプです。そしてボウリングは本気でアベレージを上げようとすると集中力が大事なことがよくわかってきました。

その道何年の方からしたら「遊びでたった200ゲーム弱しかやっていないのにわかったように言うな」と言われそうですが、逆に言うとそれくらいしかやっていないのに痛感できました。

正直単に集中できなかっただけで凡ミスしたのは数えきれません。まあ投球フォームが確立できていないからそうなってしまうというのはあると思います。ただやっぱり「集中できているな」と感じているときはミスる気がしませんし実際ほぼしません。

でもこの状態に入れるのって1~2ゲームくらいが限界で、あとは漫然とまではいかなくても6~8割くらいの集中度になってしまうことは多いです。で、ボウリングというのはそれを許してくれないのです。たった一フレームでも気を抜くとアベレージはガタッと落ちてしまいます。

私の場合全ゲーム全フレームを集中しようとしたらたぶん苦行でしかなくなります。気分転換のレジャーなのにそこまでするのは本末転倒です。

5.日によるムラが激しすぎる

私は日によるムラが激しく安定感がないです。体の調子もそうですし、仕事のやる気とかもです。子供の頃は「お天気」と呼ばれたこともありました。日によって機嫌がよかったり悪かったりが大きくしかも変わりやすかったのです。

さすがに社会人になったら表面上の機嫌は安定させられるようになりましたが、心の中の仕事のやる気は日によってめちゃくちゃ乱高下しています。会社員のときからずっとそうでしたし今もそのままです。

また体の調子や感覚も日によって変動が激しいです。今日は体がバラバラだという感覚の日もあれば、なにをやってもうまくできそうみたいな感覚の日もあります。

これらの特性はアベレージゲームであるボウリングとの相性最悪です。

ただ体の調子が安定していないことについては、いい方に利用することもできそうです。大会とかに出ているわけではないので、絶好調の予感のときだけやればよさそうです。私の場合調子のムラが激しいだけにこの予感はけっこうスコアに反映されます。アベがいい日も悪い日も「ああ、こうなるの知ってた」という感じです。

1か月半の間ボウリングがやりたすぎて体の感覚がダメそうな日でもやっていましたが、今後は体の感じが絶好調の日だけ選べばよさそうです。でもそこまでしてアベレージを上げるのはあまりにも都合がよすぎますし、そんなアベに価値はないと思います。公式大会のアベレージでないと意味がないという意見には全面的に同意できます。

6.労力と結果を予測してコスパを考えてしまう

私は労力を予測してやめてしまう傾向が強いです。特に成長曲線や伸び率が鈍化することに関してはこだわってしまいます。伸び率の鈍化というのは、テスト勉強で言うと60点を90点まで上げるのと90点を92点に上げるのが同じ時間みたいな話です。私は60点を90点まで上げるほうが成長がラクで速いから楽しいと感じるタイプです。いろんなものでそれをやる方が好きです。

ボウリングはもう成長曲線と限界が見えてきてしまいました。まだアベレージ170ですが、おそらくアベ180までは比較的順調に行けるはずです。現状ノーヘッド率が18.7%、オープン率が27.7%もあるからです。

完全ストレートボールである以上これらは単にコントロールの問題なので、7~10%程度下げるのは現実的な範囲と思います。ノーヘッド率が一桁になれば計算上ストライク率も35%程度にはなります。スプリットは現状の10%強から13%程度に増えますが、ノーヘッド率をコントロール精度の指標と考えればオープン率は20%強程度にできるはずです。そしてこれらを達成できると計算上はおおよそアベレージ180です。※実際に調子が安定している日はこういう内容なので、訓練を積めば再現性が高まるはずです。

でも機械ではなく人間なのですごい時間がかかるかもしれません。またどんなにがんばっても私のスタイルではアベ190くらいが限界と思われます。ハウスボール直球ストレートではストライク率が頭打ちになるのは明白だからです。

一人ボウリング開始時は140台だったアベレージは1か月半で約170になりました。でも今後は1か月で1か2しか上がらないかもしれません。あるいは一時的に下がったりもするでしょう。これは私にとって時間と費用が見合いません。

子どもは遊ぶときに計算をしません。私も最初ボウリング中は童心にかえって楽しめているつもりでした。でもこんな感じで考えてしまうのでこれ以上本気になるのは無理でした。

7.”減点方式”に魅力を感じない

上達途上の私にとってボウリングとは加点方式でした。特にストライクが加点。スペアだとトントンくらいで連続ストライクだと加算される、そんな感じです。

でも250UPのゲーム直後、突然すべてが減点方式に感じました。「あれ?連続ストライクでないとマイナスに感じる」と。へたくそにとっては超厳しい減点方式です。まあベテランボウラーからしたら単発でハイスコア出したくらいで何言っているんだと思われそうですが、実際自分の正直な心でそう感じたので仕方ありません。自分はうまいと思ったとか調子に乗ったとかではないです。

で「あれ?もし上達してアベレージ200以上とかになれたとしたら、こんなに厳しい減点方式になるのか」と思ったらやる気がだだ下がりました。

私は完璧主義的傾向があるので減点方式は苦手です。どうしてもミスしたところに注意がいってしまうからです。1ピンのスペアミスとかもその悔やみが大きすぎてそれがストレスでした。それが連続ストライクを取れないだけでミスになる、と思うときつすぎます。

まとめ

ボウリングという遊びは楽しいですし結果がでれば爽快です。ただ競技や本格的な趣味として長期スパンでじっくり取り組む楽しさはきっと別物なのでしょう。これからはアベレージうんぬんは気にせず、自分の性格にあった遊び方に戻そうと思います。

ちなみにもう一つ飽きてしまった理由があります。それはちょっとまえに7・10のスプリット(スネークアイ)が取れてしまったことです。私の一人遊びではこういうミッションみたいなものを勝手に設定して楽しんでいますが、こちらも偶然できてしまったのでもう夢がなくなってしまいました。

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最後に:ではどういう人、どういう楽しみ方なら続くのか

この記事では「自分の性格はボウリングに向いていないな」ということを書いてみました。じゃあどういう性格なら、あるいはどういう取り組み方なら楽しみながら続けられるのか、という点を補足しようと思います。

脳が幸せを感じる物質の代表は「ドーパミン(成功の高揚感)」「セロトニン(体と心が健康)」「オキシトシン(他者との交流)」です。それぞれ分泌の条件が違い()内に書いたとおりです。

それぞれボウリングで言うと

  1. ドーパミン…スコアなどの目標を達成する。ストライクの爽快感。大会などでの入賞。
  2. セロトニン…メンタルが安定していて体の痛みもなく快調。結果に関わらず投げる動作が気持ちいい。
  3. オキシトシン…ボウリング仲間との交流を持ち、コミュニケーションを楽しむ

本来ボウリングにはこれらをバランスよく満たせるポテンシャルがあります。適度なペースで体に配慮しながら、他者とのコミュニケーションを作りつつ、大会など目標を持って続ける。これができればいいだけです。私のようにドーパミンオンリー、しかも大会などの結果ではなく自己満足的な報酬しか求めていないと早々に飽きてきて当然です。

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