ハウスボールを使ったストレートを”ど真ん中から”投げる理由

当ページのリンクには広告が含まれています。
ボウリングのアプローチから見た10本のピン。

一人ボウリングにハマっています。

最近30ゲームのアベレージは約170(正確には169.5)です。はじめてからの期間は1か月半、ゲーム数は193です。ストライク率は最初10%台だったのが30.6%に上がりました。

ハウスボールかつストレートボールです。立ち位置はど真ん中真ん中のスパット目がけてまっすぐ転がすという作戦です。なお11ポンドで球速は30キロ前後です。

短期集中ですがいろいろ試してみて、レジャーボウリングならこれが一番良いという結論になりました。

この記事はボウリングを本気でやる人(競技やマイボウラー)向けではありません。その道の人がみたら異論もあるかと思います。ただボウリングって数か月に1回とか家族や友達同士で行く人って多いと思います。そういうときに平均よりは上くらいになりたい、という人も少なくないでしょう。そんな人の何かの参考になればという趣旨の記事です。

目次

ど真ん中に立ちど真ん中狙いが良い理由

私はど真ん中に立ちど真ん中に向かって転がします。「ど真ん中に向かって」とはつまり「ヘッドピンの中心に向かって」という意味です。ボウリングあるあるで、初心者が真ん中に投球できて喜んでいたら真っ二つに割れるってありますよね。まさにその投げ方なので避けていましたが私は一周まわってこれに落ち着きました。あえてポケットは狙いません。

ど真ん中から直球作戦の図。

これがいい理由は3つあります。

  1. ストレートの場合どこから転がそうが差は出ない
  2. 視界にあらゆるガイドがある(視野のすべてがガイドになる)
  3. メンタル的な影響を最小にできる

ではそれぞれ説明です。

1.ストレートの場合どこから転がそうが差は出ない

よく「ストレートでも斜めから角度をつけたほうが良い」とされています。ですが実際わかるほどの結果の差はでないと感じます。

差は出ないというのは総合的に見た場合の確率や稼げる点数のことです。

プロが投げているようなフックボールだとストライクを出すうえでの理想的な入射角が得られます。ただストレートの場合どんなに端から転がそうがその入射角は得られません。ググるとそれでもできる限り角度をつけましょうとか、ブルックリンを狙いましょう、という情報が多かったので最初そうしていました。

角度をつけるならブルックリンの図。

ところが自分の場合ど真ん中からのほうが明らかにストライクが出るのです。一つは単純にノーヘッド率の低下です。ピンアクションも角度をつけた場合と比べて別に悪くありません。あとヘッドピンに当たった際のスプリット率も変わりませんでした(この理由の推測は後述)。

なお端から投げていた時はちゃんとブルックリンに行ったときは高確率でストライクになっていました。ですが毎回そこまでのコントロールはありません。正統派ポケット側に行って少しでも薄いと5番が残る、ヘッドピン正面だと斜めから投げようが普通に割れてスプリットになる。それらを恐れて薄めブルックリンを狙うとノーヘッドや薄すぎてストライクにならない、という状態でした。

ポケット、少しでも薄いと5番ピン残りになる図。ど真ん中だとスプリットになる図。

ところがど真ん中からど真ん中狙いにしたところまずヘッドピンを外すことがほぼなくなりました。ど真ん中狙いで左右どちらかにわずかにズレれば(少なくとも5番は絶対に倒れるという程度の厚さ)高確率でストライクです。

精度がないとちょうどよくずれるためストライクや9本になる図。

薄めになってもスプリットにはほとんどなりません。5が残るということは1投目としてはコントロール面でやや失投ですが、2投目は中央なので狙いやすいです。

ズレすぎ(薄すぎ)だと5番ピンが残る図。つまり割れない。

また本来の狙い通りにヘッドピン真正面に行ったらスプリットになる確率もけっこう高いですが、意外と9本やストライクになることも多いです。

本当にど真ん中だとスプリットになるが実際にはそこまで出ないし、その代償は受け入れるべきという図。

200点以上など競技レベルで上達したいならいろんな点でアウトな作戦ですがレジャーレベルで楽しみたい私にとっては十分です。

2.視界にあらゆるガイドがある~人間は斜めが苦手

ボウリングのレーンというのは整然と同じ方向に並び、床にはあらゆるマークがあります。床の板もピンの方向に向かって等間隔で敷き詰められています。

ど真ん中からど真ん中に向かって投げる場合、これら視界に入るすべてをガイドにできます。私の場合中央のスパットを見ていますが、正直どこをみても、なんならぼうっと視点を合わせなくてもそれなりにいけそうなくらいです。ガイドを探さなくてもガイドに囲まれているからです。レーンの中央をまっすぐに歩いていくつもりでもいいし、床板を基準にすれば本当にまっすぐ歩けているか1cmレベルで確認することもできそうです(やったことはない)。

というわけでどんなにブランクが空こうが、どんなに不調だろうが、まっすぐ歩き真ん中に向かって放るということが安定してできます。できなかったら床の板目などを見てすぐに検証できます。

なお「ど真ん中に立ち」と書きましたが、正確に言うと右足の中心がど真ん中(右投げ)です。つまりヘッドピンと真ん中のスパットと右足の中心が一直線になるということです。私の場合これでボールはレーンのぴったり中央からスタートすることになります。

一方斜めからの時は難しかったです。右端からスパットに視点を合わせていましたがなぜかコントロールが安定しませんでした。10ピンや7ピンが残ったときにも感じることですが、やはり人間は斜めというのは苦手なのだと思います。毎投球ごとに斜めの錯覚や身体の向きの微妙なずれを修正する作業などを無意識に強いられていた気がします。物理的に存在するガイドが線ではなく点である以上、自分で毎回イメージ上のラインを敷かないといけません。ど真ん中から直球だとこれらすべてが不要なので、本当に何も考えず何も感じずズドンと行くだけでよくなりました。

ど真ん中から少しだけずれて立つのは×

同じようなヘッドピン中央狙いでも立ち位置をずらすのはうまくいきませんでした。例えば中央から板1枚分左右にずれたりするだけで、感覚が変わってコントロールが落ちます。おそらく視界に入るものすべてがガイドだったときと違い、わずかな角度を体が意識的に修正しなければならなくなるからです。

3.メンタル的な影響を最小にできる

立ち位置を真ん中にしてから気づいたことですが、メンタル的な悪影響が最小になりました。

例えば隣のレーンが気になる、あるいはここは大事なフレームだ、というようなことです。私はメンタル激弱ですが、真ん中から真ん中ならどんなに気が散ろうが結構いけます。というのは前項のとおり視界のすべてが勝手にガイドになってくれるので、集中力が9割削られて放心状態くらいでも大丈夫なのです。

ボウリングはメンタルのスポーツと言われますが、メンタルを強くするのではなく弱いままで戦う作戦とも言えます。

一方斜めからの時はひどいものでした。おそらく周囲の影響等で集中力が低下すると助走も投げる方向についてもイメージ上のラインが引けなくなっていたのだと思います。

これは私だけかもしれませんが不調すぎたりプレッシャーがかかりすぎたりするとガターに近づくのすら怖いです。端から投げるときにいきなり溝に転がしてしまうかもしれないとか思ってしまうのです。真ん中だと放るタイミングで両溝から一番離れている安全地帯なので気も楽です。

また右端から投げていた時はボールが返ってくるあの台が邪魔なことがありました。台の右側レーンならいいのですが、左側の場合ほとんどくっついて立つような感じになるからです。それで心理的な影響を受けていたと思います。

また物理的に真ん中に立つことで両端の人の影響をほとんど受けません。例えば隣にマナー完全無視の学生グループがきたり小さなお子さんが来たりした場合そちらに近づきたくないというのがあります。真ん中なら常に安全安定です。

スプリットを恐れない

真ん中から真ん中へ投げる、というとスプリットが心配になると思います。真ん中を突き抜けるような感じで両端が残るあれです。

ただこれはあまり気にしなくてよいと思います。

そもそもレジャーボウラーの場合スプリットを避けるよりノーヘッドを避けるほうがはるかに価値があります。ヘッドピンに当たれば御の字レベルの場合、仮にスプリット率が上昇して10%から20%になったとしてもそれ以上にノーヘッド率が上がるはずなので無問題です。そもそもノーヘッドがあるということは1ピンのスペアも取れない可能性があるくらいなのでスプリットを気にしている場合ではありません。

それにスプリットは思っているより出ません。特に、ある程度のスピードがあれば本当のど真ん中にいっても9本やストライクになったりするくらいで、確率はそんなに高くありません。そもそもしょせんレジャーボウリングレベルなのでちょうどよく左右にずれてくれることが大半です。

私の場合1ゲームに平均1個強のスプリットはぜんぜん許容範囲と考えています。ここまで書いてきたような真ん中から転がして得られるいろいろな恩恵の代償です。1個なら代償としては小さいくらいです。なぜなら端から転がしていた頃はヘッドピンを外す確率も高かったですし、端から転がしてもスプリットは1個くらいは出ていたからです。つまりストレートである以上どこから狙おうがスプリットの確率はほぼ変わらないようです。

ちなみに周囲を見ているとマイボウラーのフックの方たちもたくさんいますが、スコアが同レベルならスプリット率も自分と変わらないと感じます。

もう一度まとめるとスプリットは200点やノーミスが普通に出せるレベルに達したら気にすればいいことでレジャーボウラーなんてそもそも2投目にスペア取るのだってたいへんなので気にする必要はまったくありません。むしろスプリットは出せって言われてもなかなか出せません。

スプリットにとりつかれたらむしろ楽しむ

真ん中からズドンというスタイルだとどうしてもスプリットを連発するゲームもあります。最初の6フレーム中4回出したこともあります。この時は前のゲームが200以上で、そこからさらにコントロールが上がってしまった瞬間でした。つまりあまりにも真ん中にコントロールしすぎて割れ、しかもピンアクションのラッキーもなかったパターンです。

私の場合こういう時に少しずらしてポケット狙いにすると感覚がずれて失敗しがちです。こういう時はどこまでスプリット記録を伸ばせるか試すくらいの気持ちで頑としてど真ん中を狙い続けるくらいのほうがへったぴボウラーとしてはよい結果になります。

2投目の立ち位置

あまりこだわりはないのですが一応2投目の立ち位置についても。

2投目も基本狙うピンの正面に立つのがいいです。私の場合やはり正面に向かって投げるのが一番成績が良くなります。1ピン残り、あるいはキーピンが1・2・3・5・8・9なら絶対正面です。

以前は斜め残り(例えば2,4,7)などは角度をつけていました。でも今はこういう斜め残りでも正面からで統一しています。やはり正面からのほうがキーピンにしっかり当てられる率が高くなるからです。もはや正面からしか狙えない病です。

2投目の立ち位置。狙うピンの正面に立つこと。

ただし端っこのピン(4,6,7,10)の場合は別です。やはり崖すれすれは心理的に怖すぎてコントロールが乱れるので。少し角度をつけます。角度のパターンは一つに統一しています。10ならど真ん中のドットに立って右から3番目のスパット。6はドットとスパットを左に一つずらすだけ。4と7はそれを左右逆にするだけ。

2投目の立ち位置。7や10など端の場合のみ斜めから角度をつける図。

こうするといつも同じ角度になります。つまり私はボウリングをする上では基本2種類しかつかいません。まっすぐとこのパターンの2種類だけです(左右を別と考えても3パターン)。こうすると視覚的なずれが最小限になるので安定します。

オイルを気にしなくていいし、基本有利なはず

最後にレーンのオイルについてです。私はオイルについての知識はまったくと言っていいほどありません。完全ストレートの場合は少なくともコントロールには影響ないので勉強する気もありません。

ただスピードや回転には影響があるはずです。そして同じストレートを投げているつもりでもわずかなナチュラルフックはかかってしまうことがあります。この場合はオイルがコントロールに影響を与えると言えます。

ストレートでもオイルによって①スピード②回転③わずかなナチュラルフック、この3点に影響が出る以上、オイルを完全無視というわけにはいきません。

ただ私の知っているオイルの知識は以下だけです。

中央ほど厚くなっている。

ここから導き出されるシンプルな答えはこれです。

オイルを最大限活用できるのはど真ん中からど真ん中。

これが絶対に有利になるとは言い切れないのかもしれません。ただ常にそのレーンの最大限のオイルを活用できます。少なくともスピードの点では有利なはずです。

まとめ

簡単にまとめるとこういうことになります。

ストレート一本やりのレジャーハウスボウラーにとって…

ほんのわずかな入射角を得るために端から投げるのは割に合わない。つまりコントロールの乱れというデメリットの方が大きい。なので一番コントロールや修正がしやすいど真ん中から投げるほうが総合的に見て得。

またスプリットはどこから投げようがさほど確率は変わらない。ノーヘッドになる確率を少しでも下げるほうが優先。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次