飲食業界にいると給料安いなあと悲しくなったり、他業界がうらやましく感じることは少なくないと思います。私自身経験してきました。
この記事では
- 統計などから見る飲食業界の年収
- 年収が上がらない原因
- 年収アップの方法
をまとめています。
この記事を読んでいただくことで、平均年収が低いと言われる飲食業界でもサラリーマン以上の年収を稼ぐ方法がわかります。
統計から見る飲食業の年収
平成30年賃金構造基本統計調査によると、産業別にみた賃金で「宿泊業,飲食サービス業」は男性が323.4万円、女性が224.2万円となっています。これは年齢別でピーク時の数字になります(男性50~54歳、女性35~39歳)。
これは残念ながら他の産業と比べて大差で低いです。
国税庁の平成30年分民間給与実態統計調査によると平均給与は男性545万、女性293万、全体で441万です。
年収が低い原因と年収アップの方法3つ
1.会社の給与水準が低い→同業他社へ転職
年収が低いのは単純に今いる会社の給与水準が低いだけという可能性があります。業界の平均的な水準を把握し比較することで確認できます。
以下の記事を見ると「コメダ珈琲」「リンガーハット」など誰もが知っているあの企業が平均年収で700万円を超えています。
サラリーマンの平均が400万円台中盤ですから並の会社員よりも大幅に稼げています。
飲食業だからといってみんな薄給とは限りません。もちろん上記のようなデータは幹部クラスが大幅に平均を引き上げていて、例えば店長クラスでもそれほど給与は高くない可能性も十分あります。
ですがあなたが今自分の会社を見ていて、幹部クラスでも年収はそこそこしかいかないということなら早めに動き出すのは一手かもしれません。
いずれにせよこういった資料を見て、「あれっ?自分と同業なのに平均でこんなにもらえているのか」と感じた人は同業他社の情報を集めてみる価値はあります。人手不足で売り手市場の追い風が吹いている今なら、あなたが思っている以上にあなたの市場価値は高いかもしれません。
2.会社や店の雰囲気が合わない→違うカラーの会社に転職
飲食業では必ずしもある企業や店で評価される人が別の場所でも同じように評価されるとは限りません。
私は15年以上業界にいてたくさんの同僚、先輩、後輩を見てきました。ぜんぜん違う雰囲気の会社にいったらウソみたいに生き生きと花開いた同僚もいれば、逆にうつうつとした人もいました。
同じ居酒屋でも元気系のひたすら声を張り上げる系もあれば、粛々としているところもありますよね。経営幹部も体育会系ばかりというところもあれば、IT活用・データ重視で戦略を立てるところもあります。
あなたが伸び悩んでいるのは、単に自分の性格が企業のスタイルに合っていない可能性があります。例えばじっくりと分析して戦略を立てたいタイプがスピード系や元気系の店にいくと全く強みを生かせません。それどころか早晩ダメなやつ扱いされますし、自分も苦しくなってきます。
転職について、どこに行っても同じだという意見がありますが、そういう人ほど転職経験が少なかったりします。私は15社近くの会社・業態を見てきて、むしろどこにいっても違うと感じます。
そこまで合わないと感じていなくても、やはり無理して店や会社の雰囲気に合わせていると感じているならもったいないです。
自分に合わない環境で無理するより、合う会社・店に移る方がいいです。早々に力を発揮できるので、転職時には今の会社と同じくらいでも半年や一年で評価され年収が大幅に上がる可能性があります。企業のニーズと求職者の希望をマッチングしてくれるエージェントを利用することで合う会社を見つけやすくなります。
フーズラボは飲食業界専門の転職支援サービスです。飲食業界に精通しているキャリアアドバイザーがいるため、業界特化ならではのリアルな情報を提供してくれます。そして将来のキャリアまでしっかり考えたマッチング、丁寧なサポートがあります。
特徴 | 飲食業界の転職支援で圧倒的に成長しシェアが高い。非公開求人、優良企業求人。 |
実績 | 年間3,000名以上の転職支援。転職エージェントランキング3冠獲得(※)。 |
対象地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、名古屋、福岡 |
現在、飲食業界の求人は多いものの、実際には選ぶのが難しいと感じている人は多いようです。そのため飲食専門の転職エージェントであるフーズラボの強みが生きてきます。企業や店舗の実情をしっかり把握している担当者が希望に沿ったマッチングと推薦等サポートを行ってくれます。
上記フーズラボ公式ページからも確認できますが、転職後の年収アップ率が高いことに要注目です。
3.実力アップ~専門技術を磨くか管理職になる
上記の1.と2.を確認しても変化がなければこれです。一番王道ですが実力をあげることです。具体的には専門技術を磨くか管理職になるかの二択になります。どちらも楽な道ではありませんが最も堅実な形で年収を上げられます。
職人系
これは主に料理人の方ですが、日本料理やフレンチなど特定の専門技術が高いと当然年収は上がっていきます。
料理長やシェフとなると当然月給で35~40万円以上が多数になり安定してきます。ですがそこまでの道のりは長いですし、歳を重ねても現場の第一線で体力勝負であること、管理職的な役職を併わない限り大幅な年収アップは望めないことを覚悟する必要があります。
本当にその料理が好きという場合はいいですが、年収アップだけをモチベーションにしているとその過程で苦しくなると思います。
管理職系
上述のように一プレーヤーでは技術が高くても頭打ちになります。これは接客のプロでも同じです。
単純に稼ぎたいという場合はやはりプレーヤーからマネージャーや経営幹部を目指すという方が早いですし、年収も頭打ちになりにくいです。飲食業は経営に関わる幹部に上がることができれば平均的な会社員よりもよほど早く稼げるようになります。
カギは情報収集と自分の強みを生かすこと
まとめると飲食業で年収を上げる方法は以下の3つに大別できます。
- 業界の情報を収集すること(今いる会社の給与水準が低いだけかもしれない)
- 自分の強みを生かすこと(今いる会社では生かせていないかもしれない)
- 実力をつける(専門技術を磨くか経営幹部になる)
これらが年収アップのかぎです。
この中でやはり重要なのは3.の実力をつけることです。ですが修行は時間がかかりますし好きでないと続きません。幹部を目指すのもライフワークバランスを考えるとなかなか険しい道になることが多いです。また必ずしも努力や実力=年収とならないのが飲食業の厳しいところです。
やはり今の時点で最大限の年収を得るためには、1.業界の情報を知ること、2.自分の強みを生かす(自分の価値を知る)ことがポイントになってきます。孫子の兵法で言えば「彼を知り己を知る」ことです。
といってもこれは意外と簡単ではありません。業界のリアルタイムな情報はググっても得られません。また自分の価値は客観的にどのくらいなのかというのは、自分で考えたり上司に聞いてもわかりません。この二つの点をクリアするためには転職エージェントの利用がおすすめです。
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