資格

家庭料理技能検定を受けたことがあるので、おすすめの級などまとめ

以前家庭料理技能検定1級を受験したことがあります。学科がぜんぜんできずに落ちましたが、いい検定試験だと感じたのでご紹介するためにまとめました。

この記事の内容です。
  • 家庭料理技能検定の基本的な情報
  • 難易度(合格率)とおすすめの級(実技試験の課題)
  • 実技試験と筆記試験について

家庭料理技能検定の基本情報

認定 民間資格(学校法人香川栄養学園 文部科学省後援)
受験資格 だれでも受験できる(1級は準1級合格条件)
試験級など 5級・4級・3級・2級・準1級・1級
実施日等 年2回(筆記・実技で別日程)
試験方式 4級までは筆記のみ。3級からは実技あり。

個人的にいいなと思っているのは、検定の名称にたがわず”料理そのもの”にスポットが当たっていることです。”食”という名のついた検定は多いですが、範囲が漠然と広い検定が数多くある中でしっかりと対象が絞られていると感じます。料理だけでなく家庭生活や献立に役立つ栄養・健康に関する知識も範囲に含まれています。

また”技能”という名称どおり実技試験があるのが大きな特徴です。料理や食に関する多くの検定はペーパーだけなのでこれは貴重です。

3級以上は一次試験が筆記、筆記合格者は二次試験の実技に進むという形になります。

ただ実技があるために検定料が高いのがネックではあります。

家庭料理技能検定の検定料

検定料
5級 筆記 2,000円 実技なし
4級 筆記 3,000円 実技なし
3級 筆記 4,000円 実技 5,500円
2級 筆記 5,000円 実技 7,000円
準1級 筆記 6,000円 実技 8,500円
1級 筆記 7,000円 実技 10,000円

家庭料理技能検定「料検」 公式サイトより

難易度とおすすめの級

3級からは実技試験があるため、知識だけではなく技術の証明になります。包丁技術関連が多いので練習したい人にはよい目標にもなるはずです。

大人がはじめて受験する場合は3級から検討してみるのが良いと思います。理由の一つは、この資格の価値は実技試験があること(4級までは筆記のみ)だと思うからです。また5級・4級は合格率98%以上など難易度が低すぎるからです。

合格率
5級 筆記   98.7% 実技なし
4級 筆記   99.4% 実技なし
3級 筆記   75.7% 実技 94.1%
2級 筆記   91.4% 実技 93.2%
準1級 筆記   84.3% 実技 38.8%
1級 筆記 100.0% 実技 15.4%

家庭料理技能検定「料検」公式サイト 2019年度 家庭料理技能検定試験結果一覧表より

3級の実技試験は、きゅうりの輪切りやかきたま汁、ほうれん草のお浸しなどから出題されます。初心者にはちょうどよいレベルに設定されています。

ふだんよく料理をする方なら2級からの方がおすすめです。2級の基礎技術(包丁の課題)はりんごの皮むき(丸のままむいていく)、大根のせん切りです。調理技術はチャーハン、ポークソテー ピーマン添え、ハムライスとなっています。

※これらが全部出題されるわけではありません。あらかじめ「この中から1問出題します」などの公表があるので事前対策は十分できます。

準1級や1級は合格率が低くなっています。公式サイトの”合格者の声”を見てみると、管理栄養士など食に関わるプロが料理スキルの証明として受験していることもあるようです。

実技試験の雰囲気など

実技試験は女性栄養大学の調理実習室などで行われます。小中学校の家庭科の調理実習室と同じような感じです。

普段の家のキッチンとは別の環境ですし、試験官がたくさん見ているので緊張する人も多いと思います。雰囲気にのまれないようにすることがポイントですが、仮に緊張しても合格できるくらいの練習をしておくことが大切です。

実技試験って独特の雰囲気です。

筆記試験について

筆記試験で問われるのはそこまで専門的な知識ではありません。とはいえ改めて文章で問われるとよくわからないということが多いので、ふだんよく料理する人でもしっかりテキストで学習する必要があります。また特に栄養やテーブルマナーなどは勉強しないとまったくわからないものが多いでしょう。

おそらく普段よく料理している人にとっては知識面のほうがネックになりやすいです。実際3級などの合格率をみると、学科のほうがだいぶ低くなっています。

私も1級を受験したことがあります(当時準1級はなかった)が、一応プロの調理師なので大根かつらむきと三枚おろしは100点でしたが学科ができませんでした。

現在は学科・実技ともに公式テキストが充実しているようで、合格率も全体的に高くなっています。

実際の問題を見てみる

公式サイトが充実しているので、テキストを購入したりする前に一度問題を見てみてください。

公式サイトの”模擬試験にチャレンジページ”へ

公式サイトの”実技審査のポイントページ”へ

まとめ

  • 家庭料理技能検定は実技試験があるのでおすすめの検定
  • 実技試験があるのは3級から
  • 初心者は3級、普段料理をする方は2級がおすすめ
家庭料理技能検定はこれから料理を覚えたいという人にぴったりの検定です。
特に包丁技術はテストなど目に見える目標があることでしっかりと練習することができます。

検定をうまく活用して料理の腕をあげましょう。

 

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