かっぱ橋道具街で包丁を買いたい、という場合のおすすめのお店をまとめてみました。
私はかっぱ橋にはたぶん10回くらい行っていますが、自分用にメモしていたことを簡単にまとめた記事になります。
かっぱ橋道具街ってどんなとこ?
一応簡単にかっぱ橋を紹介。上野と浅草の中間にある、約170店舗南北約800mの調理道具専門の商店街です。ちなみに上野駅か浅草駅からも行けますがけっこう歩くので地下鉄を利用するほうがいいです。車の場合もパーキングメーターがあるので店のすぐ目の前につけることができます。
アーケード付きなので雨でも夜でも安心して買い物を楽しめます。観光のついでに寄りやすい立地です。スカイツリーが結構間近に見えるし、浅草も近いので雷門、花やしき~天ぷら・ウナギなどのグルメも楽しめます。
その他和文化の店などもあるし、あまり料理に興味なくてもリビングダイニングをおしゃれにしたい人なら楽しめる商店街です。
ちなみにかっぱ橋は外国人観光客に人気です。年々割合が増えている感じです。
例えば食品サンプル屋さんなんかは以前は誰もいないことも多かったですが、最近はそういうパターンを見たことがないです(むしろ観光客が群れている)。また人気の包丁屋に行くと7割くらいの高確率で外国人と一緒になります。
おすすめの包丁専門店
お店の情報等は執筆時点のもの&個人的な利用経験によるものです。実際に訪れたりする際は公式HPなどで調べなおすことをおすすめします。
つばや
観光客から主婦まで歓迎してくれます。立地も河童橋の中央なので比較的わかりやすいです。
店主・店員さんがいろいろ説明してくれる、どんなのが欲しいか聞いてくれるのが特徴です。とりあえずいろいろ見たかったらそのように伝えてじっくり店内を見ましょう。
ちなみに欲しい種類と刃渡りを伝えるとつばやオリジナルをおすすめされます。新潟の燕で作っているそうです。前回訪れたときは21~24cm牛刀の一体型(刃と柄がつながっているやつ)を探していたのですが、つばやオリジナルは片抜きとはいえしっかり打ってあるとのことでおすすめされました。お値段は15,000~20,000くらい?だったかな。なおGLOBALなど有名なメーカーも置いています。ちなみに店主に包丁の鋼材を聞くと鋼材で見ちゃダメだよ、だそうです。
ユニオンコマース
http://www.unioncommerce.co.jp/
つばやの向かいにあるユニオンコマースです。
HPによるとかっぱ橋道具街の包丁専門店として一番歴史あるらしいです。こちらも品揃えは豊富です。和洋幅広くそろっています。
ほとんど声掛けはしてこないスタイルなので自由に見る感じです。
釜浅商店
釜浅商店は和包丁の鋼材が分かりやすく書かれているのが特徴です。(鋼材が書かれた紙が柄に巻き付けてある。)
こちらのお店は包丁のみではなく、南部鉄器に人気があります。
ZWILLINGプロナイフセンター東京
https://www.kappabashi.or.jp/shops/129/
1731年に双子マークが登記されて以来、ナイフを中心とした高品質・高機能なモノづくりに一貫。285年以上を経た現在も、国境を越えて幅広く愛用されています。
かっぱ橋道具街公式HP 店舗紹介
ちなみに見て楽しむなら雅 MIYABIというのがおすすめです。(雅について聞くと、店員同士で雅がブランドなのかシリーズなのかみたいな議論になったことがあって面白かったです。結局どういう結論になったか忘れてしまいましたw)
雅は木の挟み込みの柄がとてもすべすべしているのですが、聞いたら樹脂製とのこと。だから木のように腐食して隙間が出来たりしにくいのが特徴だそうです。
https://jp.zwilling-shop.com/jp/BY-MANUFACTURER/MIYABI/
かまた
ここは研ぎが売りみたいな感じです。プロの研ぎが間近で見れます。初心者向け研ぎ教室もやっています。
以前牛刀の柄が腐食してしまってちょっと隙間ができているので、修理について聞いてみました。柄の交換は洋包丁の中子を挟み込んで鋲で止めてあるタイプで5,000円くらい(特殊な形状だとメーカーの方へ相談して!とのこと)、和包丁は水牛なら3,000円、プラなら1,500円くらいということでした。やぱり和包丁のほうが交換しやすいです。
かまたのオリジナル一体型包丁は柄の形状が特殊です。刃には手をかけないで柄のみを握る場合でないとフィットしない気がします。
お店には和包丁の桜、龍などの模様入りがあるので鑑賞すると楽しいです。
キッチンワールドTDI
かっぱ橋に3店鋪ありますが、そのなかに包丁専門店があります。オリジナルブランドのほかGLOBALやTojiro-Proなど人気の包丁がそろっています。※藤次郎シリーズを探しているならかっぱ橋で一番品揃え(価格はかっぱ橋で相場だと思いますが、特別安くはない)がいいです。
本館もいろんなキッチン用品があるので料理好きならチェックしたいですね。
高橋総本店
https://www.takaso.jp/shop/cake/
包丁だけを扱っているお店ではないので品ぞろえの点数は多くありませんが、ミソノブランドを中心にそろえています。少ないですが藤次郎など他ブランドもあります。
ニイミ
https://www.kappabashi.or.jp/shops/143/
屋上にある巨大な「ジャンボコック」像が目印のお店です。
包丁や刃物専門ではないですが、よく知られたメーカーの包丁の品揃えはまあまあです。ただし、店員さんは包丁に詳しくないので相談等はできません(もしかしたら詳しい人もいるかもですが・・・)。
かっぱ橋のプロ御用達の専門店は基本高いので、家庭用としても手が届く5,000円前後の包丁を検討する場合はここが一番いいかもしれません。ちなみにTojiro-Proを探していたときはかっぱ橋のなかで一番価格が安かったです(後述)。
料理道具の銅源サイトウ
https://www.kappabashi.or.jp/shops/106/
料理道具の専門店なので包丁も扱っています。
お店によって価格は違うので注意(ネット価格とも比較する)
この記事はTojiroシリーズ(藤次郎 プロ DPコバルト合金鋼割込)を買おうと思ってかっぱ橋に行った時のメモが中心になっています。
なので店同士の価格差やネット価格と比較するとどうなのかということも補足します。
藤次郎シリーズをかっぱ橋とamazonで比べてみる
結論から言うと、amazonに価格で勝ったのはかっぱ橋の中では一店のみ。
店舗はニイミでペティナイフ120mmが300円安かったです。1割以下の差ですが。同価格だったのは同じくニイミの150mmのみでした。
- 210mmはかっぱ橋では7,000~8,000円台が多く、一番安いニイミで6,000円。
- 240mmは8,000~9,000円台が多く、一番安いニイミで7,300円。
- amazonは5,000円台だったのでAmazon勝利。
amazonもかなり価格が変動するのであくまで一例です。
藤次郎 プロ DPコバルト合金鋼割込 牛刀 240mm F-890。購入時¥5,963でしたが、この記事執筆時では¥8,330でした。
ということで価格についての結論は2つ。
- 基本amazon強し(でも時期や種類によりかっぱ橋店舗のほうが安い可能性もある)
- かっぱ橋は店によって価格差があるので比較してから買うこと
オリジナル商品以外の場合、店舗で実物と品番を確かめたらAmazonで買うのが一番お得なことが多いです。手作りや高価なものはネットで買うのは怖いですが、安さを求めるならやはりそういう結論になります。
ただせっかく交通費をかけて行って、お店の人にいろいろ教えてもらったらわずかに高くてもそこで買いましょう。包丁は一本一本曲がり方とか違いますし、実店舗で実物を見て買うほうが安心感があります(主に和包丁、特に柳刃)。
かっぱ橋で購入する場合の注意点ですが、同じ商品が数軒となりの店で普通に安く売っていたりします。1割以上、2割近く違うこともあります。例えば1万円弱の品なら1000円以上の差は軽く出ることがあります。ですので一番安く買いたい場合は一通り見て回ってからがおすすめです。なおこれは包丁に限らず、他の道具でもおなじです。
かっぱ橋は包丁を店舗の一角にちょっとだけ置いているというスタイルのお店も多いので、本当にもれなくチェックしていくのは難しいです。というわけでこの記事で紹介したような専門店に絞って回るのがおすすめです。
包丁の具体的な選び方に関しては以下のような記事も書いています。↓
以下記事では包丁の基本的な選び方を解説しています。ネットで買う場合という記事ですがポイントは店舗購入の場合でも同じです。↓
コメント
コメント一覧 (1件)
包丁のこと…買う時は道具街の合羽橋で買うことをお勧めします。
関東地方に住んでいらっしゃるのでしたら
でもでも直ぐ来れますし、そこは本物のプロの職人達が出入りする場所です。
築地は銀座の台所…と昔から言われアメ横は庶民の台所と言われ銀座の板前さんも出入りするのが合羽橋道具街です。
本物が数多く揃い置いてあるの事とそれを求めて此の店のこの道具師のこの包丁…と、どちらも半端な物は作らない(造らない!本物のプライドがあります。それを売る店でも半端な物は家は売らないよ…というプライドがあります。包丁が曲がっている⁈なんてのは合羽橋には置いて無いのです…通販やホームセンターで買う物とは違います。そして大抵の店では『包丁を研いでくれます』
自分の店で買った物なら研ぎましょう、という店もありますから電話して確かめてから持っていって下さい。研ぎ師に出す場合もあるので出来上がりまで時間がかかる店もあり、店内で簡単にやるタイプの店もあります。
現在使っている自分の包丁を研ぎに出してみるとその切れ味が肌で感じられることでしょう。
合羽橋 私の産まれた街です