「HSPは自分のカラダを赤ん坊のように扱うとよい」。
HSP関連の本を何冊か読んできましたがこれが一番役に立っていること、HSPの自分と付き合っていく上で知ってよかったことでした。
下の本の訳ではこんな言葉でも表現されています。
「乳幼児的なカラダ」としての自己からまず最初のアドバイスを受け取る。
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ p154
私にとって「乳幼児的なカラダ」っていうのはまさにしっくりくる表現でした。
文字通り赤ちゃんのように泣くことはなくとも、疲れたり忙しすぎるとすぐに心と体と脳みそが泣き出す感じになります。(まあ本当を言うと一人きりで実際泣き出したり涙が止まらなくなることもけっこう多いです…)
この記事ではこうやったら調子が良くなるということを自分用の備忘録を兼ねて書き出してみました。
いつもいつも自分を赤ちゃんとして扱えるわけではないので定期的に思い出さなきゃなと思っています。またおかしくなり始めたらどれかができていないというチェックにも使っていこうと思います。
日中はとにかく体をケアする
日中のこまめな習慣の積み重ねが本当に大事だなと思う今日この頃です。
疲れる前にこまめに休む
一度疲れ切ってしまうと回復に丸一日とかそれ以上かかります。HSPの場合単に「ガソリンが切れて補給する」というよりも「修理が必要な感じ」になるからです。
だからとにかく疲れを自覚し始めたらもう黄信号、というよりほとんど赤信号というイメージを持っています。
つい集中しすぎてしまうと休まないで作業し続けたりしてしまいますが、タイマーをかけてでも強制的に休む時間、違うことをする時間を作ります。
そうしないと一時的には効率が上がっても後で何倍にも休息が必要になるからです。
これが一番忘れがちだけど一番大事なこと。もっとも会社行っているとコントロールできない部分でもあります。
ケアは惜しまない
体をケアをするものは常備しています。これらを使う費用と手間を惜しまないようにしたい。
今必須なのは以下
- 冷えピタ(もしくは氷)
- 目元をあっためるやつ(レンジでチン)
- 首元をあっためるやつ(レンジでチン)
- 頭痛薬
特に冷えピタ。とりわけ夏は頭痛が襲ってくるので冷えピタほぼ毎日使用。
冷えピタは以前はもったいないと思って保冷剤を凍らせて使っていました。私にとっては安いものでもないですし。でも外出時は使えないし、家でも使いづらいから悪化してからやっと使い始めたり…などがあり、早めを心がけています。
消耗品にお金をかけることで先手を打ってケアし続けられるようになりました。
運動・ストレッチで体を柔らかく
もともと体がかたい上に運動嫌いなのですぐに体が固まってしまいます。結果疲れやすく、疲れが取れにくく泣き出したくなる。
なかなか定着しないですが
- 毎週運動
- ストレッチは毎日
- 体のバランスをよく
- 姿勢をよく
を目標にしています。
これができているときはやはり心も脳みそも調子がいいです。こういうシンプルなことが大事。
でも一度追い込まれ始めると時間的にもやる気的にも運動系が一番できなくなります。ですのでそうなる前に習慣づけておかないとダメだなとは常に思います。
本当は整体とかマッサージも行けたら行きたい。でもお金が続かないので無理でした。
夜は睡眠の質にこだわる
睡眠が崩れたら一気にすべて崩壊するので気を使っています。
寝る前は本を読む
寝る前に本を読むようにしてからいろいろな意味で調子がいいです。
スマホ・PCからの光と情報をシャットダウンしないと目も心も疲れてしまうので。
目も大事ですが個人的には心を休ませる意味が大きいです。
注意点としては仕事に関するもの、特に自分にとって新しい分野の本は寝る直前は避けるようにしています。
そうしないと新しいアイディアが出てきて頭が覚醒してしまったりどうやって活かそうかなど考え始めてしまうからです。
一度読んだ本や知っていることの確認系なら大丈夫。あとはなるべくキャラクターの絵本とかを読むようにしています。
寝具は合うものを探す
睡眠の質は生命線なのでベッドとまくらは一番お金をかけてもいいと思っています。
といっても特別豪華なものでなくてもいいのですが、それなりの自分に合うものを使っています。
まくらは「じぶんまくら」というのを使っています。
あとはパジャマも肌ざわりが滑らかな軽いやつにしてからいいです。
食関連に気をつける
体に取り入れるもの関連はやっぱり重要です。
ゆっくり丁寧に料理する
ずっと調理の仕事をしていたので、どうしても最速で買い物し料理しようとしてしまいます。
今は意識してこの癖を抜こうと思っています。
わざとゆっくりと工程を一つ一つ丁寧に行なうようにして楽しむように心がけています。めいっぱい並行作業しすぎないことも大切。
意識してゆとりをもって晩ごはんを早めに作り始めるようにするとストレスが少なく疲れにくいことがわかってきました。
忙しいと難しいですが、料理を気分転換の時間にできるように今後も取り組み方を工夫していきたいです。
ゆっくり食べる
厨房あるあるで早食いのクセがついてしまったのですが、なるべくゆっくり味わって食べるようにしたいと思っています。
そうしないとなんだか生活の中のどこで息をつけばいいのか、むなしくてどうしようもない感情がでてきそうでこわいっていうのもどこかにあります。
空腹を避ける
HSPの概念で一番うなずいてしまったことの一つ。それは私はとにかく空腹に弱い、ということ。
おなかがすくと本当にだめ。フラフラして力が入らないし集中力どころじゃない。人生ってなんなんだ…とかの次元でネガティブな感情が出てきたり。
だから基本的に食料やおやつは切らさない。
会社でもおやつは常備していましたし、出かけるときもできるだけ予備の軽食とかを持ち歩くようにしなきゃなと思っています。
常に空腹の時間を作らないよう食事を3回ではなくて5回くらいにわけていたこともあります。今は生活リズム的にやっていないですが、ボディビルダーもこまめに摂取するらしいのでまたやろうかなとは思っています。
水分補給とお茶は大事
水をたくさん飲むようにしています。水分が取れないとなんとなくだめ。
あとはお茶。私の場合コーヒーのホットは香りがきついのでとにかくお茶。
緑茶とほうじ茶を交互に一日中飲んでいます。飲んでは文字通り「はあ~」とため息…というのが大事。
トイレはいつでも行ける状態にしていたい。
お金をかけたほうがいいと思うアイテム3つ
できるだけお金を惜しまないようにしようと思っているのは以下リストです。
- 寝具…特にまくら。
- 椅子…パソコン用のチェア。
- 靴…ウォーキング専用の軽いもの。
(番外編 4.回復アイテム…お茶、冷えピタ類、薬)
座り仕事なら椅子、立ち仕事なら靴がすごく大事。今は上の優先順位。
とりあえずHSPの私は自分の体が長時間接触しているもの、姿勢を決めるものにはわがままになったほうがいい。
そうすることで調子を上げて貢献するっていうサイクルを作りたい。
HSPが厨房仕事で生活の質を保つことは無理だった
振り返ると特に調理・飲食業界にいたころは会社や周囲がとにかく気合と根性論でした。最近はそうでもないのかもしれませんが、20年前とかは当たり前のようにそれが支配的でした。
実際辛すぎて死にたくなる、この仕事を続けるなら死んだほうがましだ、というモードになることもしばしばでした。
暑い寒い、休みなし、長時間、慌ただしさ、じっくりコミュニケーションできないこと…コントロールできない部分が多すぎました。
いつもどこかでQOL(生活の質)を上げないと持たない…という思いがあって、業界内で転職もしまくっても結局無理。自分でコントロールできる部分が少なすぎるんだから。
そのころは生活の改善法が自分の中で皆無でしたがWebの業界に移って今は何とか…
Webも精神的な刺激が強い業界なので今後もかなり気をつけないといけないですが…
でも会社づとめでもフリーランスでも、カラダに関する環境はコントロールできるタイプの仕事なので希望が持てます。
今後の方針として「この仕事は環境を自分でコントロールできるか」を基準に仕事選びをしたい(できるように力をつけたい)と思っています。
まとめ
■HSPの私の生活(理想)
- 日中…疲れる前にこまめに休む、ケアは惜しまない、運動習慣で体を柔らかく
- 夜…寝る前は本を読む、寝具は合うものを探す
- 食関連…ゆっくり丁寧に料理、ゆっくり食べる、空腹を避ける、水分補給とお茶は大事
■お金をかけていいと思っているもの
→寝具、椅子、靴
■HSPが厨房仕事でQOL(生活の質)を上げるのは無理
→環境を自分でコントロールできるような仕事がいい
HSPは社会でほんとうに生きにくい。でも自分は損な生まれ方をしたわけじゃないとは思っています。HSPはつらさも人一倍になることがありますが、幸せも大きく感じやすいらしいです。確かに私も「なんだか感動して人生が素晴らしすぎて(いい意味で)どうしようもなくなる」みたいな時が定期的にあります。
でもそういうことが起きるのってこの記事で書いたような環境に関する基本条件が全部満たされているときだけ(赤ちゃんがスヤスヤと安心しているときだけ)。
自分という赤ちゃんを一生かけて守るにはどうすればいいのか試行錯誤を続けていこうと思っています。
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