一人ボウリングをやっていて最近スプリットが好きになってしまいました。スプリットを回避しようという発想はもはやありません。この奇妙な気持ちを書いてみます。
スプリットは完璧にコントロールできた証拠
私は一投目はヘッドピンど真ん中を狙っています。どちらかに少しだけずれるとストライクという作戦です。
つまりスプリットが多い日⇒真ん中に完璧にいく⇒コントロール絶好調ということです。
ヘッドピンから少しずれてストライク6~7個とかのゲームの後、次のゲームはさらに精度が上がってしまいスプリット3~4個とかはたびたびあります。
ただし威力があれば、ど真ん中でもラッキーピンアクションで両脇が倒れたりすることはザラにあります。その意味では「スピードや回転が弱いか…」という反省をすることはあります。
ただスピードも回転も問題ないのにスプリットになった場合は絶対反省とかしませんし、けっこう喜んでいます。
ただ喜んでいるといっても例外は3つくらいあります。8フレまでノーミスとか200UP目前とか、10フレ1投目とかです。つまりゲーム終盤で記録やスコア重視になったときです。序盤や中盤ならぜんぜんOKです。
もっともどんなに終盤のここぞという時に出たとしても想定内なので、それはそれでがっかりとかはしなくなりました。以前は「ここはスプリットだけは嫌だなあ」とか思うことが多かったですが最近はそれはありません。出た後に「またここで超難敵来たか~」と思うだけのことです。
スプリットが多い日こそ、それが取れるかも
先に書いた通りヘッドピンど真ん中狙いなので、それができてしまったときにスプリットになりやすいです。
つまりそれが多い日はコントロール絶好調なのでスプリットも意外と狙って取れます。
といってもバシバシ取れるほどではないですが。5・10くらいなら30%、4・10とかでも15%くらいは取れる気がします。数字は体感ですが。また5・6とかは絶好調の日は外す気がしません。そういう日は1本残りもど真ん中にしか行かないくらいだからです。
1割とかだとやる気がでないチャレンジですが、2~3割くらいの成功率だと野球でヒットを打つみたいな確率になってくるので結構楽しめるのに似ています。2割~3割くらいのバランスは燃えます。
スプリットがないボウリングはつまらない
スコア至上主義だとスプリットは避けるべきものに他なりませんが、難敵を倒していくRPGとかだと思うとむしろ楽しいです。
というかストレートで真ん中から投げるというのを繰り返しているとけっこう飽きてくるので、スプリットがないと楽しくありません。たぶんストレートの限界です。ふつうストレートの限界というのはスコアのことです。でも本当の限界とはプレイヤーが飽きることにあるのではないかと最近感じてきました。
まあ無理もありません。1か月半にわたって週3~5くらいで1投目は必ずど真ん中に立ち、ど真ん中に向かってひたすら転がしているのですから、飽きないほうが不思議です。
最近はスプリットを1日1個は取るというミッションを楽しんでいます。まあそもそもスプリットが出ない日もありますが。
そういえばボウリングってよくできています。プロレベルでもスプリットという存在があるからこそきっとおもしろいんでしょう。スプリットはボウリングの重要なスパイスであり、影の主役(悪役?)です。
ヘタな時ほどスプリットを嫌いすぎていた
そういえば子どもの頃からスプリットをやたら嫌っていました。ほとんど絶対取れないからです。
私が子どもの頃ボウリングを気に入ったのはストライクやスペアの記号が美しかったからです。単発ではなく並ぶのが美しいと感じていたので、とにかく並べたかったのです。ストライクなんてあまり出ませんし1投目3本とかもザラだったので「2回めのチャンス(2投目)が大事」と思っていました。スプリットはその2回目の貴重な機会をばっさり阻む最大の敵でしかありませんでした。
スプリットを嫌っていた理由のもう一つは「スプリット=失敗」という教えです。ポケット信仰?とも言えるかもしれません。父親に教えてもらったのは、ど真ん中は真っ二つに割れるから狙ったらダメということ、1と3の中間を狙うべき、ということでした。
でも考えてみると良くてスコア130~140程度の子どもにとってどちらも無意味です。もっと言うとマイナスです。
まずどのみち半分くらいはスペアを取れないのだから、スプリットを気にしている場合ではありません。まずはとにかくヘッドピンに当てることが最低目標です。
また半分もオープンフレームを作っているようなコントロールでポケットを狙うなんて無理です。その程度のコントロールで1と3の中間を狙っていたら半分くらいの確率でヘッドピンを外します。ヘッドピンを外して複数本残りになったらスペアの確率も下がりますし、スペアの後なら点数に直結します。
あとそもそも1と3の中間という教え方が間違いだったことに最近気づきました。中間ではなくほとんど1寄りにしないとだめです。子どもが軽いハウスボールで投げる球ならなおさらです。
初心者には「スプリット=大成功」と教えるほうが近道ではないかと思っています。実際スプリット出したらジュース1本とかの大会もあるみたいですし。まずはヘッドピンに9割当てること、ある意味スプリットを高確率で出せるようになること、その後でポケットで十分だと思います。
私にはスコアより優先すべきことがある
ボウリングについて調べていると、ほとんどの人はスコア至上主義のようです。
まあ当たり前です。それが正統な楽しみ方ですから。私も若い頃なら普通にそうしていたと思います。
ただ歳を取り世間からも脱線気味に生きてきた今の私は、物事に独特の楽しみ方を探すようになっています。
スコアよりも優先すべきことがたくさんあったりします。
ボウリングでスコアよりも優先したいこと
- ストレートであること…まっすぐ転がっていく様を眺めるのが好き
- ハウスボールであること…面倒くさくない
- 軽い球を速めに転がすこと…重い球をゆっくりなんてストレス
- 1投目はど真ん中から投げること…ラクで楽しい。まっすぐな景色最高。
- 1投目では1・2・3・5を倒すこと…倒れなければ失投。後は運しだいでいい。
もちろんスコアは伸ばしたいです。アベレージもハイスコアも。ただスコアのために上に書いた自分の好みを犠牲にする気はゼロです。
アベレージは好みをいっさい妥協せずにいける限界まででよいです。今の推測では、最高でも190タッチ、現実的には180ちょっとかなと感じています。スプリットは自分の好きな方法を守るために必要な代償です。代償はスコアで払えばいい。今のところ1ゲームにつき‐10~‐20点分くらいなので許容範囲です。
もし将来的に大会に出たいだとか、よりスコアを伸ばしたいだとか思うようになったらスプリット率は絶対下げなければならないでしょう。でもそういう楽しみ方をする予定はないのでスプリットは楽しいと思えています。
スプリットが楽しくなくなる日を目指して
ただ今ちょうどスプリットが楽しいのは10%くらいだからだと思っています。
これが20%とかになったらさすがに考え直すと思っています。難敵はちょうどいい頻度で出てくるから楽しいのであって、あまりたくさん出てきたら嫌です。あとオープン率が3割とかになるとアベレージも160くらいになってしまうので、さすがに今より下がるのは悲しい。
それほど高頻度でスプリットを出せてしまうコントロールになったら、さすがにポケットをピンポイント狙いにしたいです。
まあそこまで上達するのは可能なのか、できるとしてもそこまでハマり続けられるものなのかは不明です。(そういえばスプリットって本気で狙ったらどのくらい出せるのだろう。それを検証するのも面白いかも。)
ただ今のところはまだけっこう楽しいので、さらなるスプリット率の向上?を目指して頑張ってみようと思います。
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