交換したばかりのビルトインガスコンロが不調→使い方の問題でした

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間近から見たビルトインガスコンロ。

最近、買い替えて3~4か月しか経っていないビルトインガスコンロが点火しないという問題がありました。が、初期不良などではなく、メーカーの方に来ていただき解決できました。

勉強になったことが多かったので記事にしてみます。

なおうちは都市ガスですが、以降の話はたぶんプロパンでも同じです。

記事の内容は今回の事実を書いていますが、当方ガスやコンロについては素人です。

目次

不調時の状態

まずは不調時の状態について。買ってからまだ3~4か月なのに以下のようなことが数回ありました。

  • つかないのは1か所だけ(3口のうち右手前だけ)。
  • 点火プラグから火花はでている、でもちゃんと点かない。
  • 繰り返しているとガスのにおいはする。
  • 上から見ても濡れてはない。
  • 電池はあり、汚れもあまりない。
  • 時間が経つと勝手に回復したりする。

最近ようやくメーカーに相談して、わざわざ来ていただき説明をいただいたら解決しました。(※後述しますが、原因が初期不良ではないのに来てくださりごめんなさいでした、ありがとうございました。)

不調の原因(推定)

プロの方に見ていただいた結果、「100%と言いきれないが、ほぼこれではないか」という原因は以下でした。

点火プラグの火花が接する部分の濡れ

まず点火プラグとはこれです。

ビルトインガスコンロの点火プラグ部分。

上についている蓋みたいなやつがバーナーキャップ。

ガスコンロのバーナーキャップ。設置されているところ。

そして火花が接する部分というのはバーナーキャップのこの部分(右が持ち上げて裏返した写真)。

バーナーキャップを上向きに取り外したところと裏返しにした比較。

バーナーキャップの点火プラグが接する部分というのは下側(内側)です。上から見て乾いている状態でも内部が濡れていたらダメということです。

今回メーカーに電話相談をする前に一通り説明書をチェックしたのですが「濡れていませんか?」という項目に対して「濡れていない」と判断してしまっていました。でもそれはバーナーキャップの上の部分だけです。上が濡れていないように見えても(乾いてしまっていても)内部が濡れている可能性はあります。

例えば洗った直後のフライパンなどを置くとその際に内側に水分がいってしまうということは十分考えられます。考えてみるとこれが原因ならすごく納得できます。というのは母が使った時は大丈夫なのに、私が使った時はつかなくなるというケースばかりだったので。

私は一度の料理で繰り返し同じ道具を使います。濡れたままガス台の上に置いて火で乾かしながら使います。また濡れたままの道具がガス台の上を通過していくような作業方法です(つまりシンクに一番近いほうのコンロが一番濡れやすい、うちは右がシンクで左がガス台なので右が不調になる)。

こういった作業の際に内部に濡れが回ってしまったと思われます。また調理後は鍋などを伏せてガス台の上に置いたりしていました。これもバーナーキャップの内部にまで水分が回ってしまう原因だったかもしれません。

いったんまとめ:内部の濡れを疑った方がよさそうなケース

  • 調理途中や調理に不具合を起こす。特に一度使用し洗ったフライパンを濡れたまま再使用など。
  • シンクに近い方が不具合を起こす(うちのキッチンの場合、右がシンク、左がコンロなので一番右のコンロが不具合を起こした)。→シンクに近い方が濡れる可能性が高くなる。

ただしガスコンロに何らかの不具合が起きた場合、原因はいろいろ考えられるそうです。上はあくまで可能性の一つと考えてください。うちの場合は思い当たることが多すぎて、ほぼこれが原因で間違いないだろうと結論しましたが。

簡単な自己チェック

今回のような点火しない不具合。原因がバーナーキャップの濡れかどうか調べる方法を教えていただきました。

それはシンプルにこれ。

右と左が同じバーナーキャップなら入れ替えてみる。

取り換える前にもう一つのほうが点くかチェックしておきます。

交換後、問題の箇所が点火するようになり、反対側がつかなくなる。こうなればバーナーキャップの濡れが原因だった可能性が高くなります。

なお交換してみる前に目視で確認することもできます。バーナーキャップを外して内側をみるだけです。多少でも濡れていればそれが原因の可能性は十分あります。

入れ替えの際、使用直後のバーナーキャップは火傷のおそれがあるので十分気をつけてください。

点火プラグの部品不良を疑うケース

買ったばかりのガスコンロが点火しないという問題。当然点火プラグの部品不良の可能性も考えられます。

私も今回点火プラグの初期不良のようなことを考えてしまいました。見ていただいて、そうではなさそうということでしたが、見方のポイントを教えていただけたので共有します。

通常最初に「カチカチカチカチ」と音が鳴ってから「ボッ」とつきます。この「カチカチ…」の時に点火プラグを横から見てみることです。火花がまっすぐ上に向かっているなら正常。(下の画像はすでに全体の火がついてしまっていますが)

ガスコンロに火がついている。点火プラグから火花がまっすぐ上に出ていればよい。

逆に以下のようだったら問題ありです。

  • 点火プラグからの火花がまっすぐ上に飛んでいない(左右など周りにずれて向かってしまっている)
  • 火花が弱い、薄くてはっきり視認できない

これらのチェックをクリアすれば先のバーナーキャップの濡れなど他の原因を考えるそうです。

点火プラグの周りを軽くこするという解決法もある

そもそも4か月ほど前に新しいコンロに買い替えたのは、10年ぐらい使っていたコンロが不具合を起こしていたからでした。

やはり同じような症状で、たびたび点火しない。

その際にはガス屋さんから「点火プラグの周りを軽くこする」という解決法を教えてもらっていました。実際それをやって一時的に回復する…ということを繰り返してだましだまし使っていました。

なお以前のコンロの不具合はバーナーキャップの濡れが原因ではなさそうです。というのは、いったんつかなくなると翌日などでもつかない。もし濡れが原因なら完全に乾いてつきそうです。

ちなみに10年前くらいの型だとバーナーキャップの形状なども今とはけっこう違うそうです。

今回上記のような説明もしていただいて、やはり寿命だったのだなと納得できました。10年前の型だともう部品がない、ということで修理もできなかったです。

まとめ

  • 新しいガスコンロなのに点火しない…という場合はバーナーキャップの濡れを疑ってみる。
  • 濡れが疑わしい条件は、ガス台の上に濡れたままのフライパンや鍋などを置くような使い方。他のポイントとしては、火花は出る、時間が経つと回復する、他のコンロは点火している、など。
  • 上から見て濡れていなくても内部(下側)が濡れていることはある。
  • 左右同じバーナーキャップなら交換してみる。
  • 点火プラグから出る火花を横から観察すると部品不良かどうかわかる。
  • 10年以上など劣化したガスコンロの場合は点火プラグの周りを軽くこする、という方法がある。
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